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2002 Fiscal Year Annual Research Report

下顎を二級テコとして見たときの機能解析と機能変化に伴う下顎頭のEPMAによる分析

Research Project

Project/Area Number 12671794
Research InstitutionFukuoka Dental College

Principal Investigator

藤 英俊  福岡歯科大学, 歯学部, 教授 (00047804)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 児玉 淳  福岡歯科大学, 歯学部, 講師 (30215280)
Keywords下顎骨 / 顎二腹筋の異常 / 顎顔面形態 / EPMA
Research Abstract

顔面頭蓋における下顎骨の形態は,顔面頭蓋に重要な影響を与え,この影響が下顎運動と密接な関係を持つと考えられ種々検討がなされている。顎二腹筋の前腹は,約50%の頻度で破格筋束が存在する。この過剰筋束の存在は運動と関連し,下顎骨の形態に影響を与えることが推測されるが,これまで無視されてきた。そこで,3年間の学生解剖実習遺体(63体126側)を用い下顎骨の計測と顎二腹筋前腹の計測を行い,破格群と正常群における顎顔面の形態について検討した。
正常群と破格を有する異常群に分類し,23項目の計測を行った。統計処理はStat Viewにてt-検定(P<0.05)およびPeaesonの相関係数を求めた。また,遺体におけるX線規格写真撮影の試作も行った。
計測値における左右の有意な差は認められなかった。しかし,左右のgo-gn,右go-gnと左kdl-go,右go-gnと左二腹筋窩の長径,右go-二腹筋窩外側縁と右go-二腹筋窩内側縁,左外側棘-gnと右外側棘-二腹筋窩外側縁に正の相関を認めた。また,右go-gnと左二腹筋窩の短径,左go-二腹筋窩外側縁と滑車間距離,左kdl-gnと右正中から二腹筋窩外側遠距離,右go-二腹筋窩外側縁と右正中から二腹筋窩外側遠距離,右二腹筋窩の短径と右外側棘-二腹筋窩外側縁に負の相関を認めた。正常群と過剰筋束群の相関係数から,顎二腹筋の前腹の形態と下顎骨の形態に順・逆の相関が認められ,この相関はいずれも筋長に対する下顎骨の形態長であった。この過剰筋束の存在によって,左右の筋力が異なるため,それを補償するために編の長さに影響が認められたとも考えられる。よって顎二腹筋が持つ弱い力が慢性的に作用し,顎顔面形態に影響を与えていることが推測された。
EPMAによる微量元素(石灰化に関与するSr)は、象牙質でほぼ均等な分布を呈していたが、骨は若干その含有量に差を認める部分が存在することが分かった。この部分が、力学的に強く力がかかっていたかの証明は遺体であるため、今後さらに慎重な検索が必要である。

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Published: 2004-04-07   Modified: 2016-04-21  

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