2001 Fiscal Year Annual Research Report
歯科材料成分の代謝を考えた内分泌攪乱作用の究明に関する研究(in vitro)
Project/Area Number |
12671914
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
橋本 典也 大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (20228430)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新池 孜 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (70067065)
藤原 眞一 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60219061)
中村 正明 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (50067055)
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Keywords | エストロゲン様活性 / 歯科材料 / 代謝 / in vitro / 内分泌攪乱作用 / 義歯粘膜調整材 / フタル酸エステル |
Research Abstract |
初年度に引き続き本年度においても歯科および歯科関連化学物質のエストロゲン様活性を3種類のin vitroエストロゲン様活性試験(酵母two-hybridシステム,蛍光偏光度測定法,ヒト乳ガン細胞増殖試験)を用いて測定した.その結果,50種類の化学物質のデータを得ることができその活性と化学構造との関係について明らかにした.さらに,側鎖の短いBPA関連化学物質の多くで,薬物代謝酵素の影響によってエストロゲン様活性が上昇したこともわかった. ビスフェノールA(BPA),Bis-GMAに薬物代謝酵素を作用させ高速液体クロマトグラフィーを用いて分析を行った.その結果BPA, Bis-GMAともに代謝産物とみられるピークを検出した.しかし,両ピークとも非常に小さく,同定には至らなかった.また,BPAの代謝産物と予想される2-(3,4-dihydroxyphenol)-2-(4-hydroxyphenol)について上記3種類のエストロゲン様活性試験を行ったところBPAよりも小さいものの全ての試験でエストロゲン様活性があらわれた. また,4,4-Dihydroxybenzophenoneと4,4-dihydroxydiphenyl sulfoneを用いた試作ジメタクリレートは,歯髄細胞に対する細胞毒性またはサイトカインの発現量から判断してBis-GMAと比較して,生体適合性が高いことが分かった.さらに,4,4-dihydroxydiphenyl sulfoneから合成されたジメタクリレートから試作されたコンポジットレジンは,Bis-GMAからのものと同程度のヌープ硬さを得ることができた.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 橋本典也, 川口稔, 宮崎光治, 中村正明: "Estrogenic activity of tissue conditioners in vitro"Dental Materials. (発表予定).
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[Publications] 橋本典也, 川口稔, 宮崎光治, 中村正明: "Measurement of estrogenic activity of chemicals for the development of new dental polymers"Toxicology in Vitro. 15. 421-425 (2001)