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2000 Fiscal Year Annual Research Report

マウス胎児開口制限による顎関節組織形成およびその発生に関する分子機構に及ぼす影響

Research Project

Project/Area Number 12671935
Research InstitutionShimane Medical University

Principal Investigator

吉村 安郎  島根医科大学, 医学部, 教授 (50093480)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内藤 晋一  島根医科大学, 医学部, 医員
Keywordsマウス顎関節組織形成 / 開口制限 / 子宮外あるいは子宮内発育
Research Abstract

初年度はまず実験手技の確立に時間を要した。即ち胎児13.5日〜15.5日の胎児マウスの開口制限のため、子宮外へ取り出した胎児マウスを下顎より上顎に向かって8-0黒ナイロン糸を貫通させ、固定し、子宮外発育させたが残念ながら胎生17.5日〜18日の取り出す時点で生存している例は非常に少なく、実験にならなくなる。そこで、子宮外より、よく見さだめて、同様な処理を施行することにした。この方法では生存数は増加したが、時々17.5日目にはすでに分娩してしまっているものもあり、かつ子宮外より開口制限したにもかかわらず、母親マウスを開腹すると、ナイロン糸のみが子宮壁についていたり、完全に分娩できず、顔面部が子宮壁にくっついていたりして、胎児マウス身体は母親の体外に出ていて、動くたびに引きずられ死亡している子マウスも認められたこともあった。
開口制限したナイロン糸が理想的に下顎運動を抑制していたか否かは、しかし正確には指摘できない部分もあった。また肉眼的に開口制限群、未処置群、sham operationのグループの差異は明らかとすることはできなかった。
取り出したマウスは通法により組織標本を作製し、H-E染色により、顎関節の状態を観察した所、顎関節部表層部間葉系細胞には配列のみだれより生じている所見を得た。免疫組織学的検討として、Fibroblast Growth Factor Receptor(FGFR)を検討したが、未処置群に比較して、開口制限群で染色性が低いのではないかとの所見を得た。顎関節頭でのFGFR発現の発生・発育過程中の変化をウエスタンブロットにて検討したが、胎児顎関節頭ではFGFRの発現を認めたものの、親マウスでは発現を認めなかった。これらより、顎関節頭の形成および骨化過程においてFGFRが重要な役割を果たすことが示唆された。

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Published: 2002-04-03   Modified: 2016-04-21  

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