2001 Fiscal Year Annual Research Report
マウス胎児開口制限による顎関節組織形成およびその発生に関する分子機構に及ぼす影響
Project/Area Number |
12671935
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Research Institution | Shimane Medical University |
Principal Investigator |
吉村 安郎 島根医科大学, 医学部, 教授 (50093480)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾原 清司 島根医科大学, 医学部, 講師 (70204279)
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Keywords | 下顎運動制限 / 子宮胎児発育 / マウス顎関節形成 / 成長因子 |
Research Abstract |
実験最終年度であるが,研究分担者の変更のため下顎運動制限マウスの作製にもやはり時間を要した。子宮外発育の期間を,できるだけ長期間としたいためJcl/ICRマウス妊娠の13.5日,14.5日での上下顎間結紮を試みたが,13.5日目の処置は著しく困難であり,確実なる結紮固定は困難と判断された。 アリザニンレッド及びアルシアンブルーで骨・軟骨を染色して検討すると,非結紮群に比較して発育遅延が認められた。 光学顕微鏡的観察にては,骨・軟骨移行部は重なり,その境界が不明瞭となった。即ちperichondoriumの間葉細胞は未処置群ではスムースであるが,処置群では同部はスムースでなく,配列が不規則となり,変形している様に観察される。同時にproliferating層,prehypertrophic zoneには不均一な石灰化が認められた。次に線維芽細胞増殖因子(b-FGF)及びそのレセプター(FGFR-3)の正常顎関節の発育における発現状況を検討した所,ウエスタンブロット法で,胎児マウス,生後11日目マウス顎関節頭では成熟マウス顎関節部に比較して,b-FGF, FGFR-3ともに著明な発現を認めた。両者の免疫組織化学において胎児マウスおよび成熟マウス顎関節頭におけるb-FGF, FGFR-3の局在を確認することができたが,明らかにその染色性に差があることが明確となった。
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