2000 Fiscal Year Annual Research Report
高齢者における歯の喪失状況と健康状態の推移との関連
Project/Area Number |
12671996
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
多田羅 浩三 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (20107022)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福田 英輝 大阪大学, 医学系研究科, 助手 (70294064)
中西 範幸 大阪大学, 医学系研究科, 助教授 (90207829)
|
Keywords | 歯の喪失状況 / 健康状態の推移 / 保健行動 / 要介護状態 |
Research Abstract |
【研究実績の概要】本研究においては、歯科保健の保持、増進が健康維持ならびに健康年齢の延長にどのように寄与するかを明らかとすることを目的として,同一の対象者の最高18年間にわたる口腔保健ならびに健康、生活状況の推移について経時的な介入の効果をも含めた調査分析を行うため、平成12年度には以下の作業をおこなった. 1.歯の喪失状況と健康状態の推移:兵庫県N町における昭和59年、平成元年、3年の65歳以上の高齢者全数調査の対象者について、これらの調査結果を統合したデータファイルを作成した.この間、7年間の歯の喪失状況の推移ならびに健康状態や生活状況の推移について分析中である。 2.口腔衛生と要介護状態:上記ファイルに含まれる高齢者について、口腔衛生状況の要介護状態の発生への影響を比較するため、平成10年度に実施した高齢者全数1068名の口腔保健,日常生活の実情について分析をおこなった.現存歯20本以上の者は14%で、4割がすべての歯を喪失していた.また半数以上が「健康」「普通」としているが64%が何らかの疾患で治療中であり,2%が「外出時に要介助」あるいは「全面要介助」であった. 3.歯の喪失と生命予後:上記の対象となった高齢者の現時点における生存状況ならびに死因について追跡調査を行った。転出者についても追跡調査中である. 4.予防的な保健行動と健康増進:上記の対象のうち生存者を含む高齢者について口腔診査ならびに健康状態、日常生活状態について調査を実施した.平成13、14年度には,これらのデータファイルをもとに,歯の喪失状況、健康状態、生活状況の推移についての分析,生存状況ならびに死亡年、死因との関連について分析する。
|
Research Products
(1 results)