2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12672293
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Research Institution | Kochi Women's University |
Principal Investigator |
時長 美希 高知女子大学, 看護学部, 助教授 (00163965)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森下 安子 高知女子大学, 看護学部, 講師 (10326449)
松本 女理 高知女子大学, 看護学部, 教授 (10010109)
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Keywords | 協働活動 / 地域看護活動 / パートナーシップ |
Research Abstract |
本研究の平成13年度の研究実績報告は、以下の通りである。 地域ケア活動において、地域看護者と住民は、どのような協働関係・協働活動を形成しているのかを明らかにする。という目標を達成するために、住民との協働活動の場面として、コミュニティミーティングを実施した。 住民はミーティングの中で、(1)自分の生活体験や様々な資料を基にして地域の健康問題について話し合う。(2)自分たちの住んでいる地域に関心を持ち、地域に共通する健康課題を明らかにする。(3)自分たちにできる対策を探求し提案する、という成果を得ることができた。つまり、地域看護者や住民相互の協働活動は、住民にとっては、自らの健康づぐりに関する力量を形成するものであった。また、コミュニティミーティングの場面での看護専門職の重要な活動として、グループを対象としたミーティングの運営に関する内容がミーティング終了後の話し合いの中から抽出された。それらは、<グループダイナミクスを調整する><話し合いの参加を促進する><ミーティングの進行を調整する><ミーティング時間を調整する><事前に地域の情報を把握する><地域の保健婦も当事者として巻き込まれる>などであった。 これらのことから、住民との協働活動の一側面として、〔住民自身の健康づくりに関する力量を形成する〕という側面がみられ、住民との協働活動の場面であるコミュニティミーティングにおける看護者の重要な活動が提案された。 今年度は、コミュニティミーティングという場面から協働活動の一側面を検討したが、今後は、さらに、住民の対象者を拡大してインタビューを勧めて協働活動の全体像を検討していくと共に、協働活動を実践しているエキスパート看護者へのインタビューを実施して介入方法を検討していく予定である。
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