小児医療における情報提供様式の国際比較と看護スキルの開発

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 12672310
• Research Institution: HOKKAIDO UNIVERSITY
• Principal Investigator: 佐藤 洋子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 助教授 (90162502)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 森下 節子 北海道大学, 医療技術短期大学部, 教授 (80191021) ; 良村 貞子 旭川医科大学, 医学部, 教授 (10182817)
• Keywords: 小児 / 視聴覚教材 / オリエンテーション / ビデオ / プリパレーション

Research Abstract

小児を対象とした保健指導において、視聴覚教材による教育効果が高いことが、我々の視聴覚教材を用いた指導を通して明らかとなった。
本年度は、これまでの調査研究に加えて、文献を用いて、諸外国の子供に対する情報提供の実際について、主として、オリエンテーションおよびプリパレーションに関する方法、施設設備や使用教材などについて焦点を当てて検討した。
英国、スウェーデンなどの欧州諸国では、病院内にプレイルームが完備しており、専門の資格を有したスタッフがそれらを用いて処置や入院生活に関わる様々な情報を遊びを通じて提供している。また、米国では、チャイルドライフ・スペシャリストが、同様の活動を行っていることが明らかになった。このように、諸外国では子供の理解力に適した方法で情報を与えており、医療をうけることに伴う様々な準備を子供自身にさせることを主眼に情報提供が行われていると考察できよう。

Research Products

• [Publications] 良村貞子: "基礎看護学領域での取り組み-安全を意識できる感性を育む学習-"看護展望. 28巻2号. 158-164 (2002)
• [Publications] 良村貞子: "医療過誤と看護師の責任-日米の比較"総合看護. 37巻4号. 17-27 (2002)
• [Publications] 良村貞子: "アメリカにおける医療過誤と看護婦の責任"北海道大学図書刊行会. 304 (2002)