2001 Fiscal Year Annual Research Report
糖尿病患者の外来看護に携わる看護婦支援システムの試み 〜一般大学と看護大学のネットワークづくりを目指して〜
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12672339
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Research Institution | College of Nursing Art and Science, Hyogo |
Principal Investigator |
野並 葉子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助教授 (20254469)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋山 直子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (70336840)
漆坂 真弓 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (70326304)
森 菊子 兵庫県立看護大学, 看護学部, 講師 (70326312)
近藤 千明 兵庫県立看護大学, 看護学部, 助手 (40336839)
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Keywords | 糖尿病 / 外来看護 / 看護婦支援システム |
Research Abstract |
本研究は、外来糖尿病患者の看護に携わる看護婦への効果的な支援システムの検討をねらいとしている。今年度は12年度に引き続き、兵庫県内1病院を対象とし、糖尿病患者への看護支援システムの現状と外来に通院している糖尿病患者の状況を把握し、外来看護支援システム案の作成を試みている。データ収集は12年度に引き続き、平成13年4月末まで継続して行い、対象者は外来に通院している糖尿病患者9名と、その外来で働いている看護婦3名であった。糖尿病患者のデータ収集は、1〜2ケ月毎に2〜4回行った。 その結果、対象となった糖尿病患者9名の年齢は41歳〜72歳で、40代2名、50代2名、60代3名、70代2名であり、平均年齢は59歳であった。性別は男性3名、女性6名であった。職業は主婦6名、会社経営1名、土木関係技術者1名、無職1名、糖尿病歴は10ケ月〜16年間であった。外来に通院している糖尿病患者は、それぞれが課題を持ちながら通院していることが明らかになった。40代主婦にとっては、近所とのつき合いや行事によって生活が「バタバタ」したり「グチャグチャ」すると、運動や起床、就寝時間、体調に影響してくることから、生活のリズム、生活時間を組み立て整えていくことが課題としてあった。60代主婦においては、普段の生活の中に孫の誕生が、本人の生活と切り離せないほどに一体化しているため、孫の世話で生活リズムが狂っていたり、血糖値が上がったりしても、それに気付けずにいるという課題があった。また、食事療法ができず、血糖が上昇し、仕事中心のストレスが高い生活を送っている40代の男性は、習慣付いているパターンから抜け出し、糖尿病の療養を引っ張っていく手がかりを必要としていたことが明らかになった。 それらの課題を持ち、外来に通院している糖尿病患者の看護を担当している看護婦に対しての、外来看護支援システム案の最終的な検討をしている。
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