2001 Fiscal Year Annual Research Report
中高年者の日常生活における運動量の変動パターンに関する研究
Project/Area Number |
12680022
|
Research Institution | GIFU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
古田 善伯 岐阜大学, 教育学部, 教授 (30015854)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉森 弘幸 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (90196759)
今井 一 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (30193650)
|
Keywords | 中高年者 / 運動量 / 歩数 / 運動量パターン / エネルギー消費量 / 日常生活 / ライフコーダ / 運動量評価 |
Research Abstract |
一般の中高年者の日常生活における運動量の変動特性と変動パターンを明らかにするため,ライフコーダを用いて1日の総消費量,運動量,歩数,%運動量(運動量/総消費量×100)の測定を4週間毎日実施した。対象は地方都市及び農山村地区に在住する50歳以上の中高年者男女である。この中から今回は日常生活において自分の力で外出でき,4週間連続してライフコーダを装着した対象者のみの測定値について分析・検討した。これまでの結果を要約すると下記のようになる。 1.1週間の期間を基本として1週目〜4週目の総消費量,運動量,歩数,%運動量の平均値を求めて各期間ごとに比較すると,各期間の平均値間には明確な差がみられなかった。また,各期間相互の相関係数はいずれも0.80以上を示し,高い相関が認められた。したがって,1週間単位で運動量の変動をみると,中高年者の日常生活における運動量は概ね一定の値を維持しているといえよう。 2.曜日別に総消費量,運動量,歩数,%運動量の平均値を求めて曜日間の比較を行うと,日曜日の値と土曜日が他の曜日より低くなることが認められた。したがって,1週間内の運動量の変動は日曜日と土曜日を除くと概ね安定した変動を示すといえる。 3.4週間全体の総消費量,運動量,歩数,%運動量における個人内の変動係数(CV)を求め,さらにこれらについて全員の平均値と標準偏差を求めると,総消費量が5%程度と最も小さく,運動量が30%程度と最も大きくなっていた。 4.%運動量はどの曜日も10%程度であり,総消費量の10%程度を運動によって消費していることが明らかになった。
|