2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680064
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Research Institution | Kyushu Institute of Information Sciences |
Principal Investigator |
乙木 幸道 九州情報大学, 経営情報学部, 講師 (30259684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 秀一 九州大学, 健康科学センター, 教授 (30038468)
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Keywords | 身体組成 / 総体脂肪量 / インピーダンス法 / 体内脂肪量 |
Research Abstract |
本研究は、3歳から6歳までの日本人幼児期における身体組成を縦断的に研究することを目的としている。本年度はその2年目であるため縦断的な結果を基に1年間の変化量について以下の分析を実施した。 被験者:被験者は,2回(年1回)の測定を継続して実施した健康な男児幼児の中から第1回目に測定したBMI値が25-75%ileに属した男児38名と女児43名を対象とした. 方法:12項目の人体計測、14部位の皮下脂肪厚およびインピーダンス法を用いた身体組成の測定を行い、総体脂肪量、皮下脂肪量、体内深部脂肪量、除脂肪量およびこれらの体重に占める割合を算出した。 結果:身長と体重の平均値は,男女とも全年齢問に有意な増加がみられたが,BMIの平均値は,男女とも全ての年齢間で低下傾向を示し,特に女児の3-4歳間と4-5歳間では有意に低下した.身長,体重,BMIおよびWHRにおける年間変化量の推移に有意な性差は認められなかった.14部位の皮下脂肪厚における各年齢間の平均値は,3-4歳間の男女にはほとんど性差がみられず,平均値間に有意な年齢差が多くみられたのは,男女とも4-5歳間と5-6歳間であった.3-4歳と4-5歳の身体14部位の皮下脂肪厚における年間変化量は男女で類似しており,身体14部位全てに有意な性差は認められなかったが,5-6歳間では,全体的に女児の年間増加量が男児より大きい傾向にあった.ほとんどの体脂肪変数は,年齢とともに有意に増加したが,SFM/IFM比だけは,有意差には至っていないが低下傾向を示した.TBFM, SFM, IFM, TBFM/weight(%Fat),SFM/IFMおよびLBMにおける年間変化量の推移には有意な性差が認められなかった.3-4歳間のSFMの年間変化量と比較して,4-5歳以降では男児より女児の変化量が大きく,IFMの年間変化量ではその逆の傾向を示した.
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Research Products
(1 results)