2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
12680064
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Research Institution | Kyushu Institute of Information Sciences |
Principal Investigator |
乙木 幸道 九州情報大学, 経営情報学部, 講師 (30259684)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小宮 秀一 九州大学, 人間環境学府, 教授 (30038468)
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Keywords | 身体組成 / FMI / FFMI / 縦断的測定 / 小児 / インピーダンス法 / 脂肪 / 肥満 |
Research Abstract |
3歳から6歳までの日本人幼児期における身体組成を縦断的に研究することを目的としている.本年度はその3年目であるため3年間の縦断的な結果を基に,同プロジェクトにおいて6歳から8歳までの小児期における縦断的研究を実施中であり,それらの結果とも比較検討した.特に本年度の研究として,3-5歳前後において最低値を示すと言われているBMIが,BMI(Body Mass/Stature^2)をFMI(Fat Mass/Stature^2)とFFMI(Fat Free Mass/Stature^2)の2つに分類し,その変化を比較検討した. 被験者:福岡身体組成研究に参加している小児で,第1回測定(3歳)から第3回測定(5歳)まで継続して測定に参加した健康な男女小児72名(男児34名,女児38名)と小学校に在籍し,第1回目の測定(6歳)から第3回目の測定(8歳)まで継続して測定に参加した健康な男女小児52名(男児19名,女子33名)である. 結果:3-6歳(小児前期)におけるBMIの低下は,FMMIの急激な低下によるものであり,FMIの低下によるものではないことがわかった.一方,小児中期におけるBMIの上昇は,FMIの増大によるものであり,この時期のBMIの上昇にFFMIは影響していないことが明らかとなった. つまり,小児前期と小児中期では、BMIのもつ意味が異なることになる.従ってBMIを脂肪過多の評価に用いる場合,特に小児前期(3-6歳)では慎重な配慮が必要である.
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