2000 Fiscal Year Annual Research Report
成長期女子の成熟度を加味した骨形成の評価基準に関する検討
Project/Area Number |
12680142
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
塚原 典子 日本女子大学, 家政学部, 助手 (00257073)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江澤 郁子 日本女子大学, 家政学部, 教授 (10060641)
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Keywords | 成長期女子 / 体格 / 栄養摂取状況 / 第二中手骨 / 踵骨骨量 / 超音波骨評価 |
Research Abstract |
生活習慣病の1つである骨粗鬆症およびそれに伴う骨折予防の上で最も重要な点は、若年期にいかにPeak Bone Mass(最大骨量)を高めておくかであり、骨形成の著しい成長期に骨の健康づくりのための健康管理をいかに身につけるかは重要かつ急務な課題である。本研究は、身体の発育発達の著しい成長期女子の正確な骨の健康状態を把握するための評価基準を検討することを目的としている。 本年度は、健常な成長期女子484名(12歳;33名、13歳;122名、14歳;105名、15歳;139名、16歳;85名)を対象に、第二中手骨および踵骨骨量(AOS-100,アロカ社製)の各パラメーターの評価を行い、それらに対する関連因子について検討した。その結果、体格は、身長・体重ともに年齢の上昇に伴い増加を示したものの、全国平均値との比較では、身長は、ほぼ平均値と同程度の値を示したのに対し、体重は、いずれの年齢群も有意な低値を示した。骨評価では、第二中手骨は、12歳から15歳までは増加しているものの15歳から16歳では増加はみられず、ほぼ同値を示した。踵骨骨量においては、とくに超音波法による音響的骨評価値を示すOSI(osteo sono assessment index OSI=TI×SOS^2)、および透過指標を示すTI(transmission index)は、年齢が上がるに伴い高値を示し、12歳に比べ、15歳および16歳はいずれも、有意な高値を示した。すなわち、皮質骨主体の第二中手骨は15歳でピークを示したものの、海綿骨主体の踵骨は15、16歳においても増加傾向を示した。これらの結果より、骨の成長過程である成長期女子においては、骨評価の各パラメーター(第2中手骨と踵骨)および年齢によって、関連する因子は異なる可能性が示された。
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