Research Abstract |
平成14年度新教育課程の実施に向け,「教育実践基礎演習I・II」のカリキュラムの検討と再構築を目指した。本センター設置の3種の遠隔共同授業システムを活用する演習内容を,開発中のビデオ教材と統合した形で演習のカリキュラムに組み込み,「総合演習」の基礎となる,「時代変化に対応する新しい教師教育カリキュラム」を開発するための計画および準備を行った。具体的には,3種の遠隔共同授業システムを用いた,演習の交流計画の立案と来年度5月からの実施に向けて各所と打ち合わせを行った。 平成12年度は,3種の遠隔共同授業システムのうちの,ISDNテレビ会議システムを利用した遠隔共同授業システムの整備を行った。本学と学術交流協定校で多数の交換留学生がある,タイ国ラチャパット地域総合大学アユタヤ校にISDNデジタル回線によるテレビ会議システムを設置するため,研究代表者らが現地に赴いて調査し,相手校にISDN回線設置の協力を得て,本補助金で購入したテレビ会議システム機材を相手校に貸与・設置した。本システムを活用した交流活動を通じて,相互の学生に国際理解意識の育成を図る。また,次年度は,中国・上海師範大学への本システムの設置と教員養成系の学生との国際交流を予定している。 佐々木(研究代表者)は,研究の推進・総括,カリキュラムの開発,タイ国へ渡航し,相手校との機器設置の交渉と協力活動,国際学会での研究発表などを行った。大隅は,開発モデルの提案,研究の方向付け,授業相手校との渉外など,浅井は,開発カリキュラムの検討,遠隔共同演習の計画,国際学会での研究発表など,小柳は,遠隔共同演習の検討,開発カリキュラムの試行などを行った。
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