2001 Fiscal Year Annual Research Report
新聞6億字の言語調査と日本語学習者へのWeb出版によるデータ提供
Project/Area Number |
12680235
|
Research Institution | The National Institute for Japanese Language |
Principal Investigator |
横山 詔一 独立行政法人国立国語研究所, 情報資料部門, 領域長 (60182713)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
笹原 宏之 独立行政法人国立国語研究所, 研究開発部門, 主任研究員 (80269505)
柳澤 好昭 独立行政法人国立国語研究所, 日本語教育部門, 領域長 (80249911)
米田 純子 独立行政法人国立国語研究所, 情報資料部門, 研究員 (60311156)
野崎 浩成 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (80275148)
久野 雅樹 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (20282907)
|
Keywords | 日本語教育教材 / 漢字学習 / ニーズ分析 / 書誌情報データベース / 日本語環境整備 / インターネット / 日本書籍出版協会 / 国際交流基金 |
Research Abstract |
1.研究の目的 海外の日本語学習者において常に強いニーズがある漢字学習の問題に中心を置き,教材開発の基盤をなす言語資源の作成と,それをWeb出版の形で海外にも流通させる手段の開発を行う。 2.研究の方法・結果 これまでの文字・単語調査によって得られたデータを,海外のWWWブラウザでも検索できるシステムを開発し,その本格的な運用を目指した基本的な実験を開始した。国内はもとより,海外の日本語教育機関にこのデータ提供システムの存在を周知させるため,2001年4月に国立国語研究所の公式サイトから公開を始めた(http://www.kokken.go.jp./public/zassi90syu_e.htm)。この検索システムが,海外の日本語環境の整備されていないコンピュータ端末のWWWブラウザであっても機敏に作動するか確認する目的で,国際交流基金クアラルンプール日本語センターや上海外国語大学の協力をえて,現地の日本語学習者を対象に,検索結果が正常かつ迅速に表示されるか,読みやすさはどうかなどの点を中心に「ニーズ分析」を行った。 3.波及効果 本研究の知見に基づき,国立国語研究所と日本書籍出版協会は60万冊以上の書籍情報を日本語環境のない海外のブラウザでも高速で検索できるシステム「JiBOOKS:ジェイ・アイ・ブックス」を開発し,実験的な運用を開始した(http://www.kokken.go.jp/jibooks)。
|
Research Products
(7 results)
-
[Publications] 横山詔一: "新聞漢字調査の現状と将来"日本語科学. 9. 33-42. (2001)
-
[Publications] 横山詔一: "文字・表記分野での計量的研究概観"日本語学. 20・4(臨時増刊号). 157-165 (2001)
-
[Publications] 横山詔一: "ブランド連想調査(上)連想調査の歴史と意味づけ"日経広告研究所報. 197. 8-14 (2001)
-
[Publications] 野崎浩成: "漢字2字熟語の頻度特性に関する分析"日本教育工学会誌. 25(suppl.). 59-62 (2001)
-
[Publications] 笹原宏之: "流通漢字と文字生活-字体の流通から接触・意識・使用へ-"京都大学大型計算機センター第67回研究セミナー東洋学へのコンピュータ利用研究セミナー報告. 38-61 (2001)
-
[Publications] 井上 優: "ことばと実験"新ことばシリーズ. 13. 78-87 (2001)
-
[Publications] 久野 雅樹: "文章理解の心理学"北大路書房. 273 (2001)