2000 Fiscal Year Annual Research Report
科学的態度の形成と変容を促す教科横断的・総合科学実験カリキュラムの開発
Project/Area Number |
12680274
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Research Institution | Naruto University of Education |
Principal Investigator |
今倉 康宏 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (10112640)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
武田 清 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (70240893)
齋藤 昇 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (60221256)
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Keywords | 色の化学 / インジゴ / スクモ / 染色 / 赤外吸収スペクトル / 核磁気共鳴スペクトル / 紫外・可視吸収スペクトル / 分子軌道計算プログラム |
Research Abstract |
「科学的態度の形成と変容を促す教科横断的・総合科学実験カリキュラムの開発」の研究課題として12年度は、下記の研究実績を上げた。 インジゴを用いた科学実験プログラムの試行 鳴門教育大学・自然系理科教育講座の学部三年生に染色として徳島と密接に関係し身近な天然色素であるインジゴを含有するスクモを実験試料に用いて,学習者が教科横断的・総合的に自然の事物・現象について科学的に探究する能力を育成し、科学的態度の形成と変容を促すことを目的とした化学実験プログラムを開発・試行した。 本プログラムは四段階構成からなる。第一段階:学生は歴史資料館「藍の館」に出かけ藍について情報収集すると共にスクモ含有成分を化学的に検討した。第二段階:小中高の理科教育現場でスクモからインジゴのみを効率よく簡便に単離出来る実験方法を提案した。第三段階:IR・NMR・UVの分析機器によりインジゴの構造決定方法を学んだ。第四段階:酸化・還元によるインジゴの構造変化と発色の染色機構を分子軌道計算ソフトを用いて学んだ。更に,型紙を用いた染色と逆染めを実施した。また、実験終了後発表・討論会を実施した。 本化学実験プログラムの特徴は,総合的に物質を探究する能力と的確な判断力をを養成でき教師・学習者がインジゴの他にも興味ある実験試料を選択し、応用・実施できる化学教材である。
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Research Products
(1 results)