2002 Fiscal Year Annual Research Report
栽培環境教育のためのコンピュータ利用による土壌水分可視化と灌水支援システムの教材
Project/Area Number |
12680282
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
平井 宏昭 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 講師 (50173208)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 光生 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 助手 (10244667)
阿部 一博 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (90192989)
森 源治郎 大阪府立大学, 農学生命科学研究科, 教授 (20081515)
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Keywords | 灌水 / イネ / 栽培環境 / 栽培実習教育 / 土壌水分 |
Research Abstract |
栽培実習教育において灌水は基本作業の一つであり,灌水方法を学生に正しく理解できるように指導することはたいへん重要である.そこで栽培実習教育を担当する立場から,灌水を科学的観点から把握し,最適な灌水の方法について学習できる実習用教材を開発する.前年度に引き続き,灌水の指標となる土壌水分を土壌水分センサとコンピュータにより計測する方法を検討するとともに,新たに土壌水分の可視化を試みた.計測に複数の土壌水分センサを用い,各センサからデータ収集が可能となった.これらデータは各センサ毎に特性に違いが見られ,この特性を把握することが重要であったが,十分な特性把握はこれからの課題として残った.また、このような理由から,可視化についても十分な検討ができない状況にある.早急に各種センサの特性把握を行うとともに,土壌水分可視化の実現を目指す.ただ,土壌水分の把渥だけでは,解決できない部分もあることから,水分動態,三層分布,土壌温度なども含めた検討が必要と考える. これまでにトウモロコシ,ダイコン,ホウレンソウおよびサツマイモについて土壌水分の異なる区を設けて栽培することで灌水方法を指導するための教材作成に取り組んできた.本年はバケツでイネを栽培することで,土壌水分や灌水の教材にならないかと考え,実践した.バケツの大きさを変えることで,水分量を変化させた.初期には違いの認められなかった生育も徐々にバケツの大きさにより,根圏が制限されるとともに,葉からの水分蒸散が大きくなり,小さなバケツでは,夕方には,土壌水分が失われ,葉にしおれが生じるようになり,生育,収量ともに悪くなった.
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 平井 宏昭, 桑添弘子, 松本由美子, 宮田和子, 西田哲治: "「総合的な学習の時間」における水稲の発泡スチロール容器栽培"日本農業教育学会誌. 第33巻別号. 55-56 (2002)
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[Publications] 西田 哲治, 北野井雅良, 石井文美代, 平井宏昭: "「総合的な学習の時間」における古代米と普通米の栽培"日本農業教育学会誌. 第33巻別号. 57-58 (2002)