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2001 Fiscal Year Annual Research Report

多周波数アドミタンス法による体水分分布及びその変化の推定

Research Project

Project/Area Number 12680843
Research InstitutionKitasato University

Principal Investigator

酒本 勝之  北里大学, 医療衛生学部, 助教授 (50053674)

Keywordsエコノミー症候群 / 細胞内液量変化 / 血液量増加
Research Abstract

1,電気回路の設計
回路設計(前年度は設計失敗)の修正を行った。新設計による試作回路は今までになく安定(周波数帯域1kHz〜200kHz)したものであった。試作回路を元にプリント基板の作成完了。入手困難な部品があったため現在回路組立中。
今後の問題は生体との接続である。測定誤差、安全性を考慮した入力部の接続による回路全体の安定性の問題を解決する必要がある。周波数200kHzで位相測定精度を0.5°以下にするため、入力部の回路作成が非常に困難である。
2,エコノミー症候群の研究
立位の状態より座位または横臥になった時点からの下肢ふくらはぎ部でのアドミタンスの周波数特性変化を測定し、下肢部での血液量、体水分布の変化を推定した。推定は前年度考案した組織内血液量の変化を考慮した新アルゴリズム(報告書参照)を使用した。座位、横臥位の状態中3カ所でふくらはぎ部の周囲の時間変化を計測し、下肢体積変化を算出した。アドミタンス法による血液変化量と下肢体積変化との相関を調べた。次に測定結果の一部を示す。
(1)座位での下肢推定血液量の時間変化は個人差が非常にある。
(2)一般に血液量変化は、座位になってから約10分間急激な増加を示し、徐々に一定値に到達する傾向(指数関数的変化)を示した。
3)特筆すべき点は、全ての被験者において座位でうっ血状態と同時に、細胞内液量の僅かな減少が見られたことである。
(4)横臥位では約30分から1時間の間、下肢細胞間液量の持続的減少が存在した。血液量は横臥位になった時点(約10分間)で急激な減少が見られたが、その後ほとんど変化が見られなかった。
以上の結果、エコノミー症候群の研究に役立つ貴重なデータが得られた。来年度、細胞内液量変化が実際に起こっているのか、また、この変化がエコノミー症候群の一原因であるかを詳細に検討したい。

URL: 

Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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