2013 Fiscal Year Annual Research Report
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12J08380
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
大山 一徳 東北大学, 農学研究科, 特別研究員(DC1)
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Keywords | 乳腺上皮細胞 / 発生 / 分化 |
Research Abstract |
LGRs (leucine-rich repeat containing G-protein coupled receptors)は膜外ドメインにロインシンリッチリピートを持つ受容体ファミリーである。LGR4はR-spondinと結合することでWnt β-cateninシグナルを制御することが明らかとなっている。乳腺は哺乳類に特徴的なミルクを生産する器官であり、樹枝状の管腔構造を形成する上皮性組織である。マウスにおいては胎児期に発生した乳腺原基から、第二次性徴期のホルモン刺激を受け樹枝状の管腔組織が枝分かれと伸長を繰り返し発達していく。この過程で乳腺細胞は上皮内腔細胞と筋上皮細胞の2種類の細胞へと分化し二重の管構造をとる。更に妊娠時にはホルモン分泌の変化を受け、ミルクを生産するalveolarと呼ばれる組織が分化する。本研究ではKeratin5-CreTgマウスを用いたLg4 conditional KOマウス(Lgr4 cKOマウス)を用いて乳腺組織の発生・分化におけるLGR4の機能を解析した。Lgr4cKOマウスは第二次成長期にあたる4週齢から8週齢において乳腺管構造の伸長遅延およびブランチング形成の低下を示した。また妊娠時においてalveolarの発達不全を呈し、授乳能が失われていた。これらの結果からLgr4は生後の乳腺発達に関わる機能を有することが明らかとなった。加えて乳腺初代細胞の3次元培養を行い、R-spondin/LGR4シグナルがコロニー形成能を亢進する事を見出した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
申請書に記載した2年目の研究計画のうち、in vitro 培養を用いた乳腺上皮細胞の機能解析を行い、十分なデータを得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
R-spondin/LGR4 シグナルの機能について、Wntβ/catenin シグナルとの関わりや、下流のターゲット遺伝子について詳細な解析を進めていく。
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