2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13301002
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Research Institution | Hokkai-Gakuen University |
Principal Investigator |
池田 英俊 北海学園大学, 人文学部, 教授 (30076369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末木 文美士 東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (90114511)
長谷川 匡俊 淑徳大学, 社会学部, 教授 (10095408)
圭室 文雄 明治大学, 商学部, 教授 (90061902)
島薗 進 東京大学, 大学院・人文社会系, 教授 (20143620)
大濱 徹也 北海学園大学, 人文学部, 教授 (40065199)
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Keywords | 東北仏教 / 庄内門徒 / 宗教信仰の複合的性格 / 天台・真言密教 / 修験道 / 社会的機能と庶民信仰 / 神仏分離 / 念仏聖 |
Research Abstract |
研究代表者池田英俊は、平成13年10月24日付学振助第2号「平成13年度科学研究費補助金の交付の内定について」の通知を受け、これに基づき、平成13年11月23日(金)に札幌市に研究分担者を集め「第一回調査研究打合せ会」を開催した。この打合せに基づいて下記の調査研究を実施した。 (1)研究代表者の池田英俊は、近代の変革期における教会結社についての調査を実施。(2)研究分担者の圭室文雄は、代表者池田英俊とともに曹洞宗教団の史料について能登大本山總持寺祖院において調査をおこなった。(3)船岡誠は、善宝寺(山形県)、正法寺(宮城県)において関係史料の予備的調査をおこなった。(4)木場明志は、庄内門徒の実態について東本願寺の関係史料に探った。(5)村田安穂は、未開拓の分野、山形・秋田地方の廃物毀釈の実態調査を試みた。(6)長谷川匡俊は、念仏聖の実態を本山関係の資料に探った。(7)末木文美士は、仙台天台宗仙岳院東北仏教の神仏習合的複合的性格の基礎を概観した。(8)追塩千尋は、東北天台教団の動向を中尊寺(盛岡県)、国立国会図書館、東大史料編纂諸等に探った。(9)安中尚史は、東北日蓮宗教団の成立過程について、これまで収集した史料の整理、分析を行った。(10)西山茂は、東北地方の創価学会・日蓮正宗日浄寺・仏眼寺の実態調査を行った。(11)大濱徹也は、東北農民の北海道移民にみる宗教変容の実態について高野寺(函館)、青森県立図書館において霊場関係資料の収集、更には宮城県立図書館においてハリストス正教会関係資料を収集した。(12)島薗進は東北地方の宗教実態を東京大学史料編纂所に探索する。(13)林淳は、東北修験道の実態を東北大学付属図書館、東大史料編纂所、国立文書館において史料の収集を行う。(14)テレングト・艾特は、東北地方の大陸仏教受容の実態について調査を試みた。 以上のように、平成13年度の成果は年度途中から開始された、いわば短期間での調査研究ではあったが、研究分担者各自の的確な史料の探索によって、東北仏教の社会的機能と複合的性格の全体像が概観され、各々の役割分担の方途が明確になった点が特筆されよう。
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