2002 Fiscal Year Annual Research Report
四大(地・水・火・風)の感性論:思想・アート・自然科学の関わりについての基盤研究
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13301003
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩城 見一 京都大学, 文学研究科, 教授 (40025086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
岸 文和 同志社大学, 文学部, 教授 (30177810)
村田 純一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40134407)
根立 研介 京都大学, 文学研究科, 助教授 (13033794)
室井 尚 横浜国立大学, 教育人間科学部, 助教授 (50219953)
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Keywords | 武満徹 / フェルドマン / 蘇東坡 / アナクシマンドロス / ヘーゲル / シミュラークル / 現代科学 / 物質観 |
Research Abstract |
本年度は当基盤研究遂行の二年目に当たる。各分担者は各自研究を進めると共に、会合における意見交換、分担者以外の研究分野からのゲストによる報告とそれをめぐる質疑応答とともに、会合以外に、他の学会、機関主催のシンポジウムにも招かれ、当研究の成果の一端を公にする機会を多く持った。会合での報告は、西欣也「火のノスタルジー、風のアモルフィズム-自然要素のイメージ形成に見る日本の自己表象」、戸澤義夫(ゲスト)「武満徹とフェルドマンの自然」(9月22日)、小林信之「シミュラークルについて」、米澤有恒「アナクシマンドロスと非ギリシア化」(3月22日)、宇佐美文理「<風と水>-蘇東坡詩の風景把握」西山良平「平安京の火災の感覚」(3月23日)であった。その他代表者岩城は、東大哲学会シンポジウム(11月3日)に招かれ、分担者村田純一(「色彩論」)とともに「知覚表現論」を、また京都大学思想文化学形国際シンポジウム「自然という文化の射程」(12月2日)では、「日本現代芸術における自然」を、さらにヘーゲル読書会(1月11日)では講演として、「ヘーゲル美学の射程」を口頭発表した。また分担者北村清和、秋庭史典、西欣也は美学会全国大会で、「現代科学の物質観と芸術作品」、「美学の自然化と電子芸術」、「文化論の歴史的コンテクスト」と題する発表を、さらに加藤哲弘と岩城は当学会でのシンポジウムに司会者、パネリストとして参加した(10月12〜14日)。これ以外にも分担者が口頭発表、講演で発表した研究成果は多彩である。また、それとともに、各分担者は、論文、著書によっても優れた成果を公にしており、その一端は、この報告書に示したとおりである。来年度はさらに研究を進め、第4年度の成果報告書公刊に向けて努力する所存である。なお、本研究を広く世に問うため、会合も公開講演会にしている。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 岸 文和: "魔除けのメディア学-白沢王の絵はいかにして鬼を鎮めることができるか"美術フォーラム21. 第6号. 76-86 (2002)
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[Publications] 加藤 哲弘: "成立期の美術史学とコレクション:フィオリロの場合"西洋美術研究. 第八号. 158-170 (2002)
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[Publications] 根立 研介: "運慶の二つの肩書きをめぐって"京都美学美術史学. 第二号. 25-56 (2003)
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[Publications] 村田純一: "Creativity of Technology : An Origin of Modernity?"Modemity and Technology (ed.By Thomas Misa, Philip Brey, and Andrew Feenberg, The MIT Press). 227-253 (2003)
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[Publications] 宇恵 智子: "装飾的意匠の思潮における自然観"成安造形大学学術活動報告. 第一号. (2003)
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[Publications] 北村 清彦: "Aesthetics and Cosmology"International Yearbook of Aesthetics. vol.5. 87-95 (2002)
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[Publications] 村田純一: "色彩の哲学"岩波書店. 273 (2002)