2004 Fiscal Year Annual Research Report
四大(地・水・火・風)の感性論:思想・アート・自然科学の関わりについての基盤研究
Project/Area Number |
13301003
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
岩城 見一 京都大学, 文学研究科, 教授 (40025086)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 純一 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (40134407)
岸 文和 同志社大学, 文学部, 教授 (30177810)
加藤 哲弘 関西学院大学, 文学部, 教授 (60152724)
室井 尚 横浜国立大学, 教育人間学部, 助教授 (50219953)
根立 研介 京都大学, 文学研究科, 助教授 (13033794)
|
Keywords | イコノロジー / 文化の気象学 / 色 / 御衣木加持 / 誤謬推理 / 建築空間 / オートポイエーシス / 記憶 |
Research Abstract |
研究実績の概要 本研究は、2001年度から始まり、4年目に当たる今年度をもって終了する。現在、送られてきた分担者の論文を編集した、研究成果報告書の印刷が行なわれている。本研究は、美学のみでなく、東西美術史学、東西の哲学、歴史学、宇宙物理学の専門研究者を分担者として組織された。研究報告書で論じられている主たるテーマを挙げれば、「イコノロジー」からの「宇宙論」、中国「小景画」、「オートポイエーシス」、「文化の気象学」、「風」、「色」の「知覚」、「記憶」、「自然美」、「浮世絵」における「風景」の意味、「御衣木加持」、「健築作品」の「空間性」、人間の「理性」の陥る「誤謬推理」と「自然科学」との関係等々、極めて多岐にわたる話題が論じられている。なお、本研究の分担者の多くは、国際学会への参加、そこでの発表、講演を多く経験しており、この成果も、報告書のリストにおいて公表されることになっている。特に2001年日本で、2004年ブラジルで開催された国際美学会議(第15、16回)には、代表者をはじめ分担者の多くが参加し研究発表を行なった。また、今一つ特記すべき成果として、本研究による特別講演会として、2003年11月、中国から招聘した王琢、邵宏教授により、近代中国における美学美術史学と日本近代との関係についての興味深い研究発表が行なわれたことが挙げられねばならない。この講演も、「特別寄稿」として、本研究の成果報告書に収録される。
|