2002 Fiscal Year Annual Research Report
中尊寺経を中心とした平安時代の装飾経に関する総合的研究
Project/Area Number |
13301004
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Research Institution | Kyoto National Museum |
Principal Investigator |
下坂 守 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・学芸課, 学芸課長 (10150038)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百橋 明穂 神戸大学, 文学部, 文学部教授 (30090377)
赤尾 栄慶 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・学芸課, 保存修理指導室長 (20175764)
泉 武夫 京都文化資料研究センター, 資料管理室長 (40168274)
羽田 聡 独立行政法人国立博物館, 京都国立博物館・学芸課, 企画室員 (30342968)
宇都宮 啓吾 大谷女子大学, 文学部, 文学部助教授 (40257902)
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Keywords | 中尊寺 / 一切経 / 装飾経 / 経典変相図 / 経会 |
Research Abstract |
1、4年計画の第2年に当たる本年度は、調査・資料収集に重きを置いた。 2、高野山金剛峯寺蔵の中尊寺金銀字一切経のうちの402巻(通し番号3291〜3693)について、以下のような調査を行い、そのデータを収集した。 (1)表紙・見返絵の図様・法量、紙数などのデータ収集および軸端・紐の検討。 (2)表紙・見返絵・巻末について、6×12サイズのカラー・モノクロ撮影。 (3)墨書・墨印等については、高解像度赤外線カメラ・システムで常時監視し、認知されたものについては、高性能デジタル・カメラにて撮影した。その画像はコンピュータに保存した。今回の調査でも多数の墨書(花押類)および墨印が発見された。 (4)調査データを取り終えた経巻について、表紙を含む全巻のマイクロ撮影を行い、その過程で以前見落とした墨書等について赤外線撮影を行なった。 3、以上の調査は高野山霊宝館で行なった。 4、各館の調査データすべてをコンピュータに入力し、データの整理・蓄積を図った。 5、モノクロ撮影分はキャビネサイズに焼き付け、カラー・フィルムは逐次フォトCDに画像記憶した。 6、調書は随時スキャナーで画像としても記録し、保存を図った。
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