2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13301012
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
渡邊 秀樹 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30114721)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
藤見 純子 大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
大久保 孝治 早稲田大学, 文学部, 教授 (00194100)
石原 邦雄 東京都立大学, 人文学部, 教授 (00106212)
松田 苑子 淑徳大学, 社会学部, 教授 (30100986)
正岡 寛司 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)
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Keywords | 家族 / 家族変動 / 出生コーホート / 全国確率標本 |
Research Abstract |
今年度は,戦後日本の家族変動および家族行動の変化に関する全国確率標本に基づく基礎的調査を実施した。まず,昨年度までの検討事項をふまえて,前回の調査票を全面的に改良した。調査の継続性は重視したが,調査項目,各種尺度や指標等をすべて洗い直し,必要な修正を加え,項目の取捨選択ならびに付加も行った。その上で,今回は,47歳以下を対象とする若年者用と,48歳以上を対象とする中高年者用の2種類の調査票を作成した。 調査対象は,全国の38〜77歳の男女とした。平成15年12月に,住民基本台帳(一部で選挙人名簿)を抽出台帳として層化二段抽出を行い,全国581地点から8,000サンプル(ほかに予備サンプル)を抽出した。 抽出された標本に対し,平成16年1月に実査を行った。調査方法は留置法である。前回の実績等をふまえて,実査は社団法人中央調査社に委託した。 その結果,約6割が回収された。現在,回収票のデータクリーニング中であり,来年度早々にデータを整備し,分析に着手する予定である。 ほかに,前回の第1回(1998年)調査の成果を公表する活動を続けている。ひとつには,別に出版助成を得て,調査結果を論文に書き下ろして編集した刊行物を東京大学出版会から出版した。もうひとつには,9月に大阪市立大学にて開催された第13回日本家族社会学会大会において,前回調査の成果をふまえたテーマセッションをひらき,成果ならびに今後の家族調査の方法等について幅広く議論する機会とした。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 稲葉 昭英: "結婚・再婚とメンタルヘルス"ケース研究. 276. 3-23 (2003)
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[Publications] 中里 英樹: "高齢者による子との居住関係の選択とその規定要因"現代家族の変容と家族ライフスタイル(甲南大学総合研究所叢書. 75. 47-62 (2003)
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[Publications] 田中 慶子: "『パラサイト・シングル』仮説の検証:NFRJ98データの分析から"家族関係学. 22. 92-102 (2003)