2003 Fiscal Year Annual Research Report
異言語間障壁通過のための化身話技法の開発と国際通信規格化への基礎研究
Project/Area Number |
13305026
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
青木 由直 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90001180)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷山 美紀 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (00218463)
荒木 健治 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50202742)
山本 強 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (80158287)
山形 積治 北海道教育大学, 旭川校, 教授 (70002623)
青木 直史 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80322832)
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Keywords | 化身話Avatar language / 非言語コミュニケーション / 表情作成 / 化身話チャッティング / アバタコミュニケーション / 化身話データベース / MPEG4 / 遠隔教育 |
Research Abstract |
言語の壁を越えた新しい非言語コミュニケーション技法を化身話(avatar language)という概念に沿って開発していくことを目指して、化身話技法の開発、その非言語通信への応用、規格化に向けた基礎的研究を行った。前年度までの研究実績である、化身話の基本となる顔や表情をいかに制作していくかの技法の開発成果を発展させ、実際に携帯電話等を利用した化身話通信のシミュレーション実験を行った。これは、PC内で携帯電話による通話を再現するシステムを導入し、化身話での通信が行える環境を設定して行った。携帯電話からの表情入力を容易にするため、メール等に使用されている顔文字と表情を結びつけるシステムを表情作成エディターと共に開発している。このシステムでは、笑っている表情の顔文字に+や++の記号を付け加えることで、漫画的に表現した顔における笑いの度合いを目や口等の部品の形状に反映させて、表情を量的に制御できるようにしている。その際、漫画的表情を表す部品をどのように変化させるかに関して制作方式を考案した。これをComic Action Unitと呼ぶことにして、一種の標準化の基礎にできる点を明らかにした。さらに、化身話入力システム、つまり人間の動作の入力インターフェースについても研究成果を得ている。これは、動作の際に生じる加速度を感知する加速度センサーとその信号処理を行うCPUを組み込んだものであり、空間に円や三角形を描く違いを認識して、そのような動作により表現される化身話の素動作の認識に成功している。本研究では時間切れであったが、将来的には動作の個人差を掴まえることにより、化身話を個人認証技法と組み合わせて、化身話による非言語コミュニケーションの質を高めることが出来る可能性も明らかにしている。本年度は研究年度の最後でるので、これまでの研究成果のまとめを行い印刷物にして公表した。
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[Publications] Yong Who-Lee: "A Comic Facial Expression Method for Intelligent Avatar Communication in the Internet Cyberspace"大韓電子工学会論文誌. 1. 59-73 (2003)
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[Publications] 劉 学軍: "マルチ化身技術および仮想授業システムヘの応用"信学技法. ET2002-97. 13-17 (2002)
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[Publications] Jin Hou: "Let the Sign Language Speak on Your Screen : An Intelligent Sign Language Synthesizing System"Proc.4^<Th> European Workshop on Image Analysis for Multimedia Interactive Services. 351-354 (2003)
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[Publications] Jin Hou: "Ontology-Based Social Avatar Language"Journal of Signal Processing. 7. 393-403 (2003)
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[Publications] Jin Hou: "A Real-Time Interactive Nonverbal Communication System Through Semantic Feature Extraction as an Interlingua"IEEE Trans on System, Man and Cybernetics. 34. 148-204 (2004)