2004 Fiscal Year Annual Research Report
アジアと南米における資源循環型の農業開発政策に関する研究
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13306017
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Research Institution | National University Corporation Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
豊田 隆 国立大学法人東京農工大学, 共生科学技術研究部, 教授 (00142836)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢口 克也 国立大学法人東京農工大学, 共生科学技術研究部, 教授 (70302908)
淵野 雄二郎 国立大学法人東京農工大学, 共生科学技術研究部, 教授 (60015104)
松村 昭二 国立大学法人東京農工大学, 農学部, 助教授 (20107171)
久保 成隆 国立大学法人東京農工大学, 共生科学技術研究部, 教授 (40134506)
竹内 郁雄 国立大学法人東京農工大学, 共生科学技術研究部, 助教授 (90313288)
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Keywords | 欧州の農業環境政策 / オランダ温室園芸 / 再生可能エネルギー / バイオマス利活用 / 食料農業農村基本計画 / アジアとの共生 / 食品産業の海外投資 / 有機紅茶生産の技術効率 |
Research Abstract |
本年度は、農工融合の学際的視点を取り込みながら、食料農業農村政策と環境エネルギー政策とを架橋する国内外の研究を推進した。欧州との比較研究から、欧州連合(EU)における農業環境政策とオランダ温室園芸のバイオマス利用を分析した。政策パッケージは、環境税と環境自主協定等が一体化し、環境負荷抑制と再生可能エネルギー転換を有効に進める。その成果は、『国際再生可能エネルギー会議(WREC8)』や『農業資源管理生態系』(IJARGE)論文として国際的に発信した。 『農業政策』の検証として、食料農業農村政策審議会の基本計画や果樹基本方針の策定に実践的に関与した。グローバル農政改革と担い手・直接支払い、果樹産地構造改革計画、食料自給率目標の達成手法、食品産業のアジアとの共生、農業の多面的機能とバイオマス利活用等の論点を具体化し、農業再生の政策論を構築した。 個別研究では、食品産業の競争力強化から、日本農業を知識集約の生命産業として捉らえ、知的資産を活かし、成長するアジア諸国と共生する方向を展望した。食品産業の海外投資は、立地の優位性利用から、技術移転と市場拡大によるsynergy段階へ向かっている。 中国黒龍江省の日系乳業企業は、粉ミルクの調合技術を移転して、中国国内の乳製品市場を開拓し、酪農民との契約生産等、食品産業と農業との提携を進めた。中国太湖地域では、生態農業システムと環境保全型開発が進展している。 スリランカにおける小規模農民の組織化による有機紅茶生産における技術効率と改善可能性を、堆肥・労働利用を焦点として計量的に解明した。再生可能エネルギーの現状とバイオマス利用を基盤とする地域分散型発電の方向性を検証した。また紅茶製品に対する日本の消費者選好について消費実態を解明した。
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Research Products
(17 results)