2003 Fiscal Year Annual Research Report
経済自由化後のインドにおける都市・産業開発の進展と地域的波及構造
Project/Area Number |
13372006
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Research Institution | HIROSHIMA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
岡橋 秀典 広島大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00150540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
油井 義通 広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (80243525)
友澤 和夫 広島大学, 大学院・文学研究科, 助教授 (40227640)
日野 正輝 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (30156608)
荒木 一視 山口大学, 教育学部, 助教授 (80254663)
澤 宗則 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (40235453)
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Keywords | インド / 都市開発 / 産業開発 / 工業団地 / 住宅団地 / 大都市圏 / 自動車産業 / 住宅開発 |
Research Abstract |
3年計画の最終年である本年度は,インド政府から調査ビザが円滑に発給されたため,当初の予定通り,もつぱらデリー大都市圏、特にグルガオン地区において11月末から1ヶ月弱の期間で本調査を実施した。本年度の研究成果は,平成16年3月27-28日の日本地理学会において全員が口頭で発表した。 具体的な調査先は、中央政府ほかの官庁、自動車関連の工場、IT関連企業、農産物卸売市場,住宅地の居住者,工場労働者、近郊農村住民などであるが,後3者については世帯ごとのインタビューサーベイを行った。 研究の内容は、以下の通りである。岡橋は工場労働者の調査から,インドにおける経済自由化後の工業労働市場の特質に迫った。友澤はグルガオンに展開する自動二輪車企業H社による生産システムの構築とその特徴を明らかにした。鍬塚は,世界的に注目されつつあるデリーのコールセンターについて,その実態解明を行った。日野は経済自由化後の全国主要都市への外国資本企業の進出状況を調べ、さらにデリーに焦点をあててその特質を考察した。急成長するグルガオンの都市問題については,南埜が水資源問題,由井が住宅開発,荒木が農産物集荷圏,澤が近郊農村の混住化社会の側面からそれぞれ調査し,考察した。 以上の検討から,近年のグルガオンの工業発展が自動車産業を中心に解明され,またその前提となる労働力供給の特徴も判明した。グルガオンの都市成長と都市問題については,水,住宅,近郊農村の側面から,さらにグルガオンの成長の地域的波及構造についても農産物供給の面から明らかにされた。
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Research Products
(10 results)
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[Publications] 岡橋秀典: "インドの経済自由化と工場労働者-デリー大都市圏グルガオンでの実態調査から"日本地理学会発表要旨集. 65. 38 (2004)
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[Publications] 由井義通: "デリー南郊・グルガオンにおける都市開発"日本地理学会発表要旨集. 65. 37 (2004)
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[Publications] 友澤和夫: "本田技研のインド二輪車事業とサプライヤーの立地展開"日本地理学会発表要旨集. 65. 39 (2004)
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[Publications] 日野正輝: "インドにおける経済自由化後の外資系企業の立地動向"日本地理学会発表要旨集. 65. 40 (2004)
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[Publications] 荒木一視: "経済成長を遂げるインドの首都デリーにおける農産物供給"日本地理学会発表要旨集. 65. 41 (2004)
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[Publications] 南埜猛: "インド農村における都市化・工業化と教育"日本地理学会発表要旨集. 65. 43 (2004)
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[Publications] 日野正輝: "インドにおける大手消費財メーカーの販売網の空間形態"地誌研年報. 13. (2004)
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[Publications] 鍬塚賢太郎: "デリー首都圏におけるコールセンター立地と地域的インパクト"日本地理学会発表要旨集. 65. 40 (2003)
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[Publications] 荒木一視: "インド・カルナータカ州における農産物卸売市場-規模,立地及び月別入荷動向の分析-"地誌研年報. 13. (2004)
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[Publications] 黒崎卓, 荒木一視: "インドにおける青果物流通:デリー・アーザードプル市場データの解題"開発途上国の農産物流通-アフリカとアジアの経験-(高根務編)(アジア経済研究所). 17-49 (2002)