2004 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13410053
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Research Institution | FUKUOKA PREFECTURAL UNIVERSITY |
Principal Investigator |
細井 勇 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (70190204)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊地 義昭 共栄学園短期大学, 社会福祉学科, 助教授 (50258927)
池田 敬正 四天王寺国際仏教大学, 人間福祉学科, 教授 (00071209)
池本 美和子 佛教大学, 社会学部, 助教授 (90308932)
山田 勝美 長崎純心大学, 現代福祉学科, 講師 (70290640)
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Keywords | 石井十次 / 岡山孤児院 / 養護実践 / 慈善事業 / 施設史研究 / キリスト教 |
Research Abstract |
1)平成14年度より石井十次資料館の所蔵された手紙資料の整理作業を共同作業として本格実施してきたが、平成16年8月、ようやく科研費報告書として『石井十次資料館蒐・所蔵資料仮目録 手紙文書の部』(全112頁)を刊行することができた。 2)高鍋町立図書館所蔵の石井十次および岡山孤児院資料(422件)について整理に着手した。 3)菊地は、岡山孤児院の建物の様式とその変化を調査研究し論文にまとめた。また、岡山孤児院の養護実践の特徴について、これまでの財政史、管理運営史の研究を土台として検討してきた。その内容は成果報告書に掲載する予定である。 4)細井は、石井のキリスト教理解の特徴とその変遷が、その慈善事業の展開過程とどうかかわるかについて検討してきたが、「近代日本のキリスト教と慈善-石井十次を中心に-」にまとめた。また、近代日本の慈善事業ないし社会福祉形成(理論を含む)の特徴を外来思想摂取の特徴として把握し、「近代的慈善と社会契約説と功利主義」にまとめた。さらに、石井十次発炭谷小梅宛書約140通について解読作業をし、その内容紹介を成果報告書に掲載予定である。また、岡山孤児院の養護実践の全体的推移について包括的な検討をしてきたので、その内容を成果報告書に掲載予定である。 5)元村は、これまで石井十次資料館の所蔵資料の整理とその目録化を中心的に担ってきたことを踏まえ、石井十次資料館所蔵資料の整理過程について検討した論文を用意、成果報告書に掲載予定である。 6)岡山孤児院日誌の解読作業を継続実施してきたが、その一部を『石井十次資料館研究紀要』第5号に掲載した。 7)末籐新一や石田弁等岡山孤児院職員日誌の解読作業を実施してきた。その一部は、成果報告書に掲載予定である。
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Research Products
(5 results)