2001 Fiscal Year Annual Research Report
子どもの心と体の主体的発達を促進する生活体験学習プログラム開発に関する研究
Project/Area Number |
13410084
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
南里 悦史 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 教授 (20218077)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 沾一 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (20122864)
横山 正幸 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60036902)
猪山 勝利 長崎大学, 教育学部, 教授 (40069480)
山崎 清男 大分大学, 教育福祉学部, 教授 (20113384)
上野 景三 佐賀大学, 文化教育学部, 助教授 (30193824)
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Keywords | 生活体験学習 / プログラム開発 / 身体機能 / 基本的生活習慣 / ものづくり体験 / 家族関係 / 発達課題 / 社会構造と生活 |
Research Abstract |
本研究は、生活体験学習の領域や体験学習を実践する環境条件やシステムを明らかにし、子どもの心と体の発達のための体験学習プログラム開発への実証的研究を行うものであり、(1)現代における生活体験学習の基本的領域、内容などの概念の究明、(2)生理的、運動的、杜会的身体の発達を促進する生活体験学習のプログラム開発、実験、検証、(3)人間関係や社会関係を踏まえた道徳・倫理形成を促進する学習プログラム開発、(4)生活体験学習を展開する社会システムの研究、以上四つの研究を行うことを目的としている。そのために、(1)生活体験の原理歴史検討部会、(2)生活体験学習の国際比較研究部会、(3)乳幼児期の生活体験プログラム開発研究部会、(4)少年期の生活体験プログラム開発部会、の四部会を設定し、平成13年度は全体の検討を4回、部会ごとでの検討を数回ずつ行ってきた。 (1)生活体験の原理歴史検討部会では、生活体験の概念について検討を行い、これまでの先行研究から生活体験の原理論を歴史的蓄積からの探究、消費型生活の中での「ものづくり」体験の意義についての検討などを行ってきた。(2)生活体験学習の国際比較研究部会では、14年1月に11日間にわたるイギリス調査を行い、その成果を日本生活体験学習学会第3回研究大会比較部会(14年2月23日)において発表した。(3)乳幼児期の生活体験プログラム開発研究部会では、子どもの体の発達の面から、低体温・低血圧と遊び、就寝・起床・食事など家庭での生活に関するアンケートのプレ調査を行い、生活体験学習プログラムの在り方について検討している。(4)少年期の生活体験プログラム開発研究部会では、九州地区全511市町村に対する生活体験事業の実施状況のアンケートと資料収集を行い、学校価値や消費生活を超える主体的な総合的「生きる」構造、主体的・協同的な「作る」生活の参画にむけた学習プログラムについて検討してきた。
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