2001 Fiscal Year Annual Research Report
ホリスティックな教育改革の実践と構造に関する総合的研究
Project/Area Number |
13410091
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Research Institution | National Institute for Educational Policy Research |
Principal Investigator |
菊地 栄治 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 総括研究官 (10211872)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 佳之 国立教育政策研究所, 研究企画開発部, 主任研究官 (20280513)
小松 郁夫 国立教育政策研究所, 高等教育研究部, 部長 (10130296)
鐙屋 真理子 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (20249907)
澤野 由紀子 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 総括研究官 (40280515)
橋本 昭彦 国立教育政策研究所, 教育政策・評価研究部, 総括研究官 (80189480)
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Keywords | ホリスティックな知 / 教育改革 / 自己組織性 / 臨床の知 / 教師の同僚性 / 教育の近代性 |
Research Abstract |
本年度はホリスティックな教育改革の実践と構造を多面的に考察するために、以下の3つの点に焦点を合わせて研究を実施した。 1.<ホリスティックな知>に関する文献研究 教育社会の近代性を批判的に捉えなおしつつ<ホリスティックな知>を突破口として取り上げている文献をレビューし、その到達点を確認する作業を行った。<いのち>、ホロン、自己組織性、共生の経済学、臨床の知など関連する諸概念を抽出し、教育現実と照らし合わせながらリファインしていった。 2.ホリスティックな教育改革の実践事例の収集と分析 <ホリスティックな知>自体を鍛え上げるとともに改革の可能性と限界を見極めるために、ホリスティックな教育改革の実践事例を抽出しその特徴と文脈を整理した。さらに、「国際交流」に焦点を合わせて、実践校間の情報交換の場を設け、研究と実践の有意義な架橋の一助とした。 3.「中学校の学校運営の実態と教育改革のあり方に関する調査」の実施 公教育において最も深刻な困難を引き受けている中学校段階に焦点を合わせ、全国の公立中学校513校(20分の1の抽出確率で等間隔無作為抽出)の校長・一般教員を対象に郵送自記式質問紙調査を実施した(平成14年3月)。具体的な質問項目は、学校の社会的文脈、個人属性、教育改革観、教育活動、教員の同僚性、困難事例の発生と経過、教育改革実践、教員としての悩み(自由記述)など多岐にわたる。次年度は、本調査データを構造的に分析し、ホリスティックな教育改革の可能性と条件について分析を深めていく予定である。
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