北東アジアの移行経済の進展と日本の役割

2002 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 13430013
• Research Institution: Osaka Prefecture University
• Principal Investigator: 宮本 勝浩 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (80078998)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 高 龍秀 甲南大学, 経済学部, 教授 (40234687) ; 駿河 輝和 大阪府立大学, 経済学部, 教授 (90112002)
• Keywords: 移行経済 / 民営化 / コーポレート・ガバナンス / 国有企業 / 私企業 / 比較優位

Research Abstract

研究代表者の宮本勝浩は、平成14年5月19-21日に南京大学で開催されたThe Fourth International Symposium on Multinational Business Managementにおいて「The Trade between Japan and Other East Asian Economies」の研究報告を行い、さらに、11月3-10日には、上海同済大学、江工業大学、江寧波経済研究会で「Recent Economic Change in Japan and New Development in Japanese Business Management」の報告を行った。さらに研究論文としては次頁の業績表に記載しているように4本の研究論文を発表した。
また、研究分担者の駿河輝和は、モンゴルを訪問し、開発援助の具体的プロジェクトを調査した。無償援助対象となったゴビカシミヤ社、スー乳製品会社、ハラホリン穀物貯蔵庫、ウランバートル市第一バス、ダルハン食肉会社などを訪問調査した。この調査研究は次頁の論文にまとめられた。
研究分担者の高龍秀は通貨危機以後の韓国財閥の構造改革について研究を行った。具体的には、社外取締役の役割強化、機関投資家によるモニタリングなどコーポレートガバナンスの観点から財閥改革を分析した。これは、次頁の論文にまとめられている。

Research Products

• [Publications] 宮本勝浩(于津平との共同): "The Trade between Japan and Other East Asian Economies"Proceedings II of the 4th International Symposium on Multinational Business Management. 第2巻. 618-636 (2002)
• [Publications] 宮本勝浩(于津平との共同): "日本と東アジアの比較優位分析"世界経済評論. 46巻9号. 38-47 (2002)
• [Publications] 宮本勝浩: "国有企業から私企業への移行"大阪府立大学経済研究. 48巻2号. 107-113 (2002)
• [Publications] 宮本勝浩: "Rural Household Behavior in Economic Transition"Journal of Economics Management and Law. Vol.5. 1-6 (2002)
• [Publications] 駿河輝和: "モンゴル国の経済と企業の所有集中"大阪府立大学 経済研究. 47巻2号. 27-42 (2002)
• [Publications] 高龍秀: "Chaebol Reform and Corporate Gorernance in South Korea"末廣, 小森田編「自由化経済危機、社会再構築の国際比較」 第3章. 41-70 (2001)
• [Publications] 満端佐登史, 吉井昌彦 編: "『市場移行経済論』第4章「移行経済と国際経済」(宮本担当)"世界思想社. 20 (2002)