2002 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13450162
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
岡本 栄司 筑波大学, 電子・情報工学系, 教授 (60242567)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
とう 天波 東邦大学, 理学部, 助教授
満保 雅浩 東北大学, 情報シナジーセンター, 助教授 (60251972)
繆 イン 筑波大学, 社会工学系, 講師 (10302382)
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Keywords | 暗号 / セキュリティモジュール / 認証 / 公開鍵暗号系 / ICカード |
Research Abstract |
認証・暗号等に関する多くの機能を実現するパーソナルセキュリティモジュール(PSM)を用いて、各人が簡単かつ安全に取引や通信が行えるような仕組みを研究している。公開鍵暗号系を利用するが、その秘密鍵をICカード等に格納しても、まだパーソナルセキュリティモジュールとしては不十分である。すなわち、暗号化メッセージを送る場合、それに先立って相手の公開鍵を入手する必要があるためである。これは、相手から貰うかあるいは公開鍵サーバ等から入手することになるが、入手した公開鍵が正しいものであるか否かの確証も必要になり、管理が複雑となる。 そこで、ID情報に基づくセキュリティシステム(ID-Sec)がわが国を中心として長らく研究されてきた。これは、いわば名前そのものが公開鍵になっているようなものである。これならばわざわざ相手から公開鍵を貰うまでもない。 本年度はおもに方式の検討および概念設計を行なった。まず、認証(署名)や鍵配送等の安全なプロトコルを検討し、インフラを整備した。すなわち、PSMをSePO(Self Protected Object)というソフトウェアで実現する方式を検討し、実装した。つぎに、PSMのインフラとして、暗号鍵配送プロトコルの安全性、PKI(Public Key Infrastructure)との関連、応用を調べた。さらに、そのインフラを載せる基盤となるネットワーク自体の脆弱性を防ぐための方式として、コンピュータウィルス対策や不正侵入検出法についても検討し、従来の異常検出法の欠点を指摘した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 千石靖, 服部進実, 岡本栄司: "完全駆除までの期限を考慮したコンピュータウイルス駆除手法"情報処理学会論文誌. Vol.44、No.1. 106-113 (2003)
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[Publications] Y.Miao: "Constructions for optimal optical orthogonal codes"Discrete Mathematics. Vol.261. 127-139 (2003)
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[Publications] M.Mambo, E.Okamoto, Y.Sengoku, T.Tanaka: "Simple and secure access under the flexible organization management"Proc.of IEEE DEXA'02. TrustBus. 456-460 (2002)
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[Publications] M.Henderson, R.Coulter, E.Dawson, E.Okamoto: "Modeling trust structures for public key infrastructures"Proc.of ACISP'02. LNCS2384. 56-70 (2002)
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[Publications] 金岡晃, 岡本栄司: "SePO(Self Protected Object)の提案とその実現方法について"情報処理学会コンピュータセキュリティシンポジウム予稿集. CSS'02. 197-202 (2002)
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[Publications] 金岡晃, 岡本栄司: "IDS標準化:実装と評価"情報処理学会コンピュータセキュリティシンポジウム予稿集. CSS'02. 449-454 (2002)
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[Publications] 辻井重男, 岡本栄司: "暗号のすべて"電波新聞社. 271 (2002)