2002 Fiscal Year Annual Research Report
Xバンドレーダシステムと係留ビデオシステムによる砕波帯水理ダイナミックスの観測
Project/Area Number |
13450200
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
武若 聡 筑波大学, 機能工学系, 助教授 (80202167)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 仁嗣 筑波大学, 機能工学系, 教授 (00010819)
小林 智尚 岐阜大学, 工学部, 助教授 (50205473)
|
Keywords | Xバンドレーダ / 係留ビデオ / 波浪場画像 / 海底地形 / 前浜地形 |
Research Abstract |
レーダ観測は,茨城県波崎町の港湾空港技術研究所の観測桟橋にて実施し,平成14年度は下記の項目について研究を進めた: ・台風時の観測 台風6号が波崎観測施設の沖合を通過した際にレーダエコーデータを収集した.観測時間中の最大有義波高は約3mであり,有義周期約9秒の波峰の連続した斜め入射波の屈折状況が鮮明に捉えられた.現在,このデータは解析中であり,屈折状況,波の位相速度の分布などを求め,海底地形ならびに流れの分布を推定すること試みている. ・平均画像を用いた前浜地形の測量手法の開発 潮位が満潮から干潮になる時間帯のレーダエコーデータを連続的に取得し,各時間帯における平均画像を求めることにより,汀線の位置を推定した.これと別途に観測した潮位データを組み合わせることにより,前浜の地形を推定できることを具体的に確認した. ・レーダエコーデータとビデオ画像の同時収集 レーダ観測とビデオ観測を同時に行い,レーダエコーの輝度値の大きい地点の物理的な意味付けを行うことを試みた.しかしながら,ビデオの撮影位置に設定した領域では,レーダデータが飽和していたために,充分な精度での解析ができなかった.来年度にこの点を改良した解析を再度実施する.
|
Research Products
(1 results)
-
[Publications] Takewaka, S., Nishimura, H.: "Storm event observation with nautical Xband rader system"Asian and Pacific Coasts 2003. (印刷中). (2003)