2003 Fiscal Year Annual Research Report
波・流れによる混合粒径底質の移動機構の解明に基づく砂礫海岸変形モデルの構築
Project/Area Number |
13450201
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
佐藤 愼司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (90170753)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鯉渕 幸生 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 講師 (60349800)
磯部 雅彦 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究科, 教授 (20114374)
渡辺 晃 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (80011138)
本田 隆英 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70361524)
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Keywords | 漂砂 / 海浜変形 / 波と流れ / 海浜過程 / シートフロー漂砂量 |
Research Abstract |
現有の任意波形振動流装置で観測部分に細砂と粗砂をさまざまな割合で混合した底質を敷き詰め,振動流作用下での砂粒子の移動機構を測定した。昨年度までの実験で,現実的な条件のもとでの実験データを取得するためには観測部の長さを延長する必要があることが確認されたため,装置を改造して観測部分を約2m延長し,流速,浮遊砂濃度,漂砂量と地盤内部の粒度分布の変化を詳細に計測した。混合粒径底質を用いた海浜変形実験は,小規模な水槽では粗い粒径の底質が活発に移動する条件を作ることができないため,大型水槽での実験が不可欠となる。申請者らは,これまでに大型水槽で混合砂を用いた海浜断面変形実験を進めてきており,混合砂海浜では,砕波点付近や汀線近傍で粗粒化が進み漂砂量が減少することなどを明らかにしている。本年度は,これらのデータを再整理し,アーマリングの効果を含んだ砂輸送量算定モデルを構築した。 以上のようにして構築した局所漂砂量モデルを従来から開発を継続している波・流れモデルと結合することにより混合粒径底質海岸の変形予測モデルを提案した。大型水槽による海浜変形実験では,細粗粒径底質が,互層構造となって堆積する現象が見られるが,モデルではこのような互層の発達を再現できるものであることを確認した。また,平面水槽における実験では,代表的な海岸保全施設である突堤や離岸堤を対象とした実験を実施したが,これらの構造物周辺の海浜変形も数値モデルにより精度良く再現可能であることを確認した.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Ahmed, A.S.M., S.Sato: "A sheetflow transport model for asymmetric oscillatory flows, Part I : Uniform grain size sediments"Coastal Eng.Journal. Vol.45, No.3. 321-337 (2003)
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[Publications] Ahmed, A.S.M., S.Sato: "A sheetflow transport model for asymmetric oscillatory flows, Part II : Mixed grain size sediments"Coastal Eng.Journal. Vol.45, No.3. 339-361 (2003)
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[Publications] 小林 博, 本田隆英, 佐藤愼司, 渡辺晃, 磯部雅彦, 石井雅敏: "波の前傾化と混合粒径底質の分級を考慮した3次元海浜変形シミュレーション"土木学会論文集. No.740/II-64. 157-169 (2003)
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[Publications] 本田隆英, 佐藤愼司, 渡辺 晃, 磯部雅彦: "遡上域を含む混合粒径底質海浜の三次元海浜変形モデル"海岸工学論文集. 第50巻. 511-515 (2003)