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2002 Fiscal Year Annual Research Report

九州の中山間地域における放牧家畜の機能と役割に関する研究

Research Project

Project/Area Number 13460120
Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

杉本 安寛  宮崎大学, 農学部, 教授 (20041030)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 平田 昌彦  宮崎大学, 農学部, 助教授 (20156673)
長谷川 信美  宮崎大学, 農学部, 助教授 (50281217)
園田 立信  宮崎大学, 農学部, 教授 (00040866)
西脇 亜也  宮崎大学, 農学部, 助教授 (60228244)
伊藤 哲  宮崎大学, 農学部, 助教授 (00231150)
Keywords林内放牧 / GPS / 黒毛和種 / スギ林 / ススキ / 下刈り / 硝酸濃度
Research Abstract

林内放牧牛にGPS受信機を装着し、同時に実施した行動調査の結果とGPS測位記録とを用いて調査牛の行動履歴の解析を行った。2002年8月27日から9月1日(8月30日のみ雨天)に、スギ人工林(約14ha)に放牧されている黒毛和種繁殖雌牛4頭のうち2頭にGPS受信機を装着し、10秒間隔でGPS測位記録を収集した。あわせて、1分間隔で調査牛の行動を移動・佇立・採食・横臥・反芻に分類して記録した。このうち採食行動については採食した植物種も記録した。調査牛は周囲が開けている高台の休憩場所と低地の水飲み場との間を往復しながらその途中で採食する行動をとった。調査牛の行動は、移動(10%)、採食(40%)、その他(50%)であった。調査牛はススキを最も好んで採食し、以下ワラビ、クズの順であった。下草の乾物重量は放牧によって5割〜7割減となり、放牧による下刈り労力軽減効果が大きいことが明らかであった。また牧養力も3年間、高く維持された。しかしながら、不嗜好植物の増加による牧養力の維持の問題が生じたため、放牧終了後に掃除刈りをすることが有効であると考えられた。また,渓流の硝酸濃度は林放牧地内が牧地外よりも高かったが,水道水基準よりもはるかに低かった.センチピードグラスについて,植生の定着は東斜面,において良好であること,晩夏〜秋にかけての播種は造成には望ましくないこと,窒素施肥は定着に大きく影響しないことが示された.

  • Research Products

    (5 results)

All Other

All Publications (5 results)

  • [Publications] 岡崎泰明, 杉本安寛: "植栽木の生長損傷に及ぼす放牧の影響および放牧牛による下刈り効果"日本草地学会誌. 48巻(別号). 162-163 (2002)

  • [Publications] 杉本安寛, 吉村哲彦, 守屋和幸ほか: "スギ幼齢林地における放牧牛の行動"日本草地学会誌. 48巻(別号). 166-167 (2002)

  • [Publications] 三澤尚明, 杉本安寛: "放牧牛の糞便大腸菌の遺伝子マーカーを指標とした林内放牧地由来の環境汚染評価法"日本草地学会誌. 48巻(別号). 168-169 (2002)

  • [Publications] 西脇亜也, 杉本安寛, 岡崎泰明: "林内放牧地での放牧が植物地上部現存量と裸地率および種数密度に及ぼす影響"日本草地学会誌. 48巻(別号). 164-165 (2002)

  • [Publications] 守屋和幸, 杉本安寛ほか: "GPS測位記録を利用したスギ(Cryptomeria japonica D Don)幼齢林内における放牧牛の行動"日本畜産学会誌. 74巻2号(印刷中). (2003)

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Published: 2004-04-07   Modified: 2014-02-27  

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