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2001 Fiscal Year Annual Research Report

尿濃縮機構の成熟過程における質的転換因子の個体および系統発生学的解析

Research Project

Project/Area Number 13470208
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

根東 義明  東北大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00221250)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 内田 信一  東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50262184)
今井 正  自治医科大学, 薬理学, 教授 (40049010)
飯沼 一宇  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80004927)
藤原 幾磨  東北大学, 医学部・附属病院, 助手 (10271909)
Keywordsヘンレの細い上行脚 / 形質転換 / 出生 / 尿濃縮機構 / 在胎日数
Research Abstract

新生児ラットの腎髄質内層のヘンレの細い上行脚(tAL)の成熟過程に、何らかの質的転換因子が存在するかどうかを明らかにするため、新生児ラットのみでなく、ラビット、マウス、ハムスターの各新生児において、tALの自発的経上皮電位を観察した。日齢ゼロないし1の各哺乳類新生児のtALでは、ラット同様に管腔内陽性の経上皮電位が同様に観察され、観察された質的転換が種差によるものではなく、新生児哺乳類に共通する現象であることを明らかにした。
次に、質的転換因子が、出生をトリッガーとする因子か否かを明らかにするため、ラット胎児において在胎日数を延長した場合にtALの形質転換が起こるかどうかを検討した。妊娠17日の母親ラットにおいて、手術的に子宮出口を閉鎖するか、あるいはプロゲステロンの筋注により妊娠日数の延長を図った。正常日数の20日に対し、23日まで3日間の延長を行った時点において、手術的に胎児を摘出し、tALの経上皮電位が発育上同日数の日齢3の新生児ラットのようにほぼ消失しているかどうかを検討した。この結果、在胎23日のラット胎児では、日齢3日の新生児ラット同様、経上皮電位が大きく消失し、tALの形質転換は、出生を基点とするものではなく、胎児日齢により主に規定されている発達過程であることが明らかとなった。
一方、現時点ではtALの形質転換に関与する因子が、出生以外ではどのようなものであるかに関しては、一切明らかではない。今後、この点に関して、成長因子を中心にその解明を進めたい。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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