2001 Fiscal Year Annual Research Report
ファシリテーター育成教育プログラムの開発と評価-がん患者と家族を対象とするサポートグループに焦点をあてて
Project/Area Number |
13470536
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
守田 美奈子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (50288065)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 みつ子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 講師 (80308288)
遠藤 公久 日本赤十字看護大学, 看護学部, 助教授 (40221816)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (00183731)
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Keywords | がん / サポート・グループ / ファシリテーター / 教育プログラム |
Research Abstract |
「ファシリテータ育成教育プログラムの開発と評価」のための基礎研究1年目として、ファシリテーターに求められる実践能力を明らかにすることを目的に以下の研究活動を行った。 (1)文献検討:がん患者のためのグループ療法に関する文献及びファシリテータ教育などに関する文献収集・購読し、平成12年度から運営しているがん患者・家族のためのサポート・グループでの個々の経験と照合しながら批判的に検討した。 (2)サポート・グループで生じる問題の抽出:現在運営しているサポート・グループを対象として、そこでの出来事や問題について定期的に検討会を開催した。それによりサポート・グループ運営上の課題としてグループ編成の仕方、メンバーの死や死の受け止め方の問題、グループ・メンバーとファシリテータとの関係性、話題の偏りとその調整方法などについての問題が抽出された。 (3)がん患者・家族のためのサポート・グループ参加者を対象にした調査:これまで実施したがん患者・家族のためのサポート・グループへの参加者108名を対象に、それぞれ参加後6ヶ月〜2年後の状態についてCES-D, MACを用いて調査し45名から回答を得た。また、サポート・グループ参加者10名に対し、サポート・グループでの体験や、その後の生活への影響などについて聞き取り調査を行った。 (4)サポート・グループを運営している他組織などへの調査:国内でサポート・グループを実施している大分厚生連病院を訪問し、サポート・グループの運営上の問題やファシリテータに求められる実践能力について聞き取り調査を行った。また、グループ療法を長年にわたり実施している九州大学の野島一彦先生にファリシテータに求められる実践能力とその育成方法に関してご教授を得た。
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