2003 Fiscal Year Annual Research Report
ポストヒトゲノム社会における科学教育のあり方に関する基礎研究-指導者育成プログラムと学習課程の開発-
Project/Area Number |
13480035
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
伊藤 篤 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (20223133)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡田 由香(高岸 由香) 神戸大学, 発達科学部, 助教授 (00283846)
尼川 大作 神戸大学, 発達科学部, 教授 (70031359)
三上 和夫 神戸大学, 発達科学部, 教授 (80093467)
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Keywords | ポストヒトゲノム社会 / 遺伝情報 / 生命科学 / 生命に関する情報認識 / 生命倫理教育 / 遺伝子工学 |
Research Abstract |
本研究は、遺伝子工学や生命科学の知見を今後児童・青年が学ぶ必要性に鑑み、その学習課程と指導者養成のあり方を検討し、それぞれに対応するカリキュラム開発とプログラム開発を目指すものであるが、同時に生命(生・老・病・死)にかかわる倫理的・道徳的判断に関する学習にも焦点をあてるものである。 生命倫理にかかわる成果としては、昨年度愛知県の小学校・中学校教師を対象とした調査から、先端科学技術と生命倫理に対する態度を分析した結果を「児童発達研究」に掲載した。また、三上は、中国雲南省において、生命倫理と価値観についてのアンケートを実施・回収し現在分析中である。なお、同省教育関係者の会議にも出席した際、ゲノムやクローンという用語に関する聞き取り調査も実施しているので、アンケートの分析にも有効な資料となると期待できる。さらに、三上は「大宅壮一文庫」において、300件を超える「遺伝」に関する戦前・戦後の雑誌記事を閲覧・複写し、現在、遺伝の概念と社会・経済の展開との関連で分析中である。岡田は、医療の立場から「生命に関する情報の認識」に関する研究の準備を開始している。 ゲノム教育にかかわる成果としては、尼川が、兵庫県下の高等学校の生物科を担当する教師を対象とする「ゲノム教育」に関する質問紙調査を実施し終え、現在そのデータを解析中である。
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Research Products
(1 results)