2002 Fiscal Year Annual Research Report
不登校児のホームスクーリングを促進する多目的遠隔教育システムの構築
Project/Area Number |
13480045
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
成田 滋 兵庫教育大学, 学校教育部, 教授 (10172587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 智子 兵庫教育大学, 学校教育部, 助教授 (10283920)
森広 浩一郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 講師 (40263412)
長瀬 久明 兵庫教育大学, 学校教育部, 教授 (10127269)
棟方 哲弥 国立特殊教育総合研究所, 情報教育研究部, 室長 (70229938)
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Keywords | 不登校児 / 遠隔教育システム / ホームスクーリング / 協調学習 / 在宅学習 |
Research Abstract |
我が国にホームスクールの考え方が導入されて、いまだ歴史は浅い。そのため、ホームスクールに関する実態はほとんど明らかではない。また、ホームスクールを対象とした学習支援方法はあまり例示されておらず、支援協会側でもその支援は手探り状態である。そこで、我が国のホームスクールの実態を調査し、遠隔学習がホームスクーラーの学習やコミュニケーションに及ぼす影響を考察し、その結果を分析しながら、効果的な学習支援方法を提案することが本研究の目的である 不登校児の学校以外での場における教授や学習には3つの課題が存在する。第1は、在宅にあって学ぶ環境が、生徒と教師、生徒同士の交互作用を阻害しているということ、第2は遠隔による生徒同士の交互作用による学習がどのような環境であれば効果が上がるかが不明であるということである。第3は、交互作用を促進するための多目的遠隔教育システムは、どのような構造が望ましいのか、インターフェイスはどのように工夫すべきかということである。本研究はこの3点を解明することであった。 多目的遠隔教育システムは以下のような構成とした。 個別の学習計画・教材作成 学習教材と資源データベース 学習相談室 ホームスクーラー同士の相互会話室 生徒と支援ティーチャーとの会議室 お知らせや掲示板 電子メール 課題提出コーナー 「学習プロジェクトルーム」 生徒の学習評価と成績管理 多目的遠隔教育システムの使い良さを向上させるインターフェイスの改良とその効果の検証を2年度に実施した。すなわち、遠隔で学習する不登校生徒へのシステムの細部に関する調査の実施、それに基づくシステムの改良やインターフェイスの改善、外部評価による本システムの信頼性の検討であった。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 成田 滋, 筱 更治: "高校生へのオンライン学習ツールの試行とその効果"学校教育研究. 12. 12-18 (2001)
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[Publications] Shigeru Narita, Kohji Shino: "Evaluation of Asynchronous Online Discussion Pedagogies in the Web-Based Instructions in Teacher Education Institution"Proceedings of Japan Society for Educational Technology Annual Conference. (2002)
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[Publications] Shigeru Narita, Kohji Shino, Madhumita Bhattacharya: "Students' Reactions and Evaluation of A Course Management Tool GETA"Proceedings of Society for Information Technology and Teacher Education 14th Conference. (2003)