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2001 Fiscal Year Annual Research Report

軽度発達障害児における環境・刺激認知過程の分析と認知特性に応じた学習援助法の開発

Research Project

Project/Area Number 13480053
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

室橋 春光  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (00182147)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 片山 順一  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 助手 (80211845)
田村 守  北海道大学, 電子科学研究所, 教授 (80089888)
諸冨 隆  北海道大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (60003951)
Keywords軽度発達障害 / 学習障害 / ADHD / 脳血流反応 / 到達運動 / ギャンブル課題
Research Abstract

健常児および学習障害児を対象として、視覚ターゲットに対する指先到達運動の学習過程を、頸部測定の脳血流反応を指標として分析した。10試行のトレーニング後、被験者の指先位置を示すカーソルを回転させて、視覚と固有受容感覚の関係を矛盾させる試行を10回行った。その後さらに矛盾しない試行を10回行った。その結果、健常児では矛盾試行中及びその前後の無矛盾試行中に、弾道運動で指先が動き出す方向と実際のターゲットに対する方向とのずれは小さくなった。このずれの減少は、矛盾前試行よりも矛盾後試行で遅れる傾向にあった。また健常児における脳血流反応の変動は、運動学習の熟達に伴い減少する傾向にあることが認められた。他方、学習障害児では、ターゲットに対する方向のずれが減少しにくく、脳血流反応も減少しにくい傾向にあった。これらの結果は、学習障害児においては、到達運動における学習過程に問題のあることを示唆する。
健常児およびADHD児を対象として、Damasioのギャンブル課題を設定し、課題遂行中の脳活動を頸部測定の脳血流反応を指標として分析した。健常児では課題の進行に伴ってHi-riskカードを取る割合が減少しLow-riskカードを取る割合が増加したが、ADHD児では終盤でHi-riskカードを取る割合が増加する傾向にあった。健常児における脳血流反応の変動は、Hi-riskカードを取る際に大きくなる傾向にあったが、ADHD児では明瞭ではなかった。これらの結果は、ADHD児においては、Hi-riskカードを選択する際の決定過程に問題のあることを示唆する。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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