2003 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13555109
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
服部 励治 東京大学, 大規模集積システム設計教育研究センター, 助教授 (60221503)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒木 幸令 九州大学, 大学院・システム情報科学研究院, 教授 (40234596)
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Keywords | 電気泳動ディスプレイ / メモリー効果 / ドライブ回路 / 電気泳動粒子 / 界面活性剤 / 酸化チタン |
Research Abstract |
我々は本年度の研究であられた見知を以下に記す. (1)MEMSピクセルマイクロキャピラリーの作製 我々の独自技術である感光性ガラス基板を用いたMEMS加工技術でピクセル部分のマイクロキャピラリーとピクセル構造を作成しまたその作製プロセスを完成させた.できた基板は3cm×3cm角の面積で、その中には1cm×1cmの領域をもつピクセルを4つ有している。また、キャピラリー部分とピクセル部分、さらに液注入孔はそれぞれ露光時間を変え深さが違う構造になっている。この基板をポリシラザンを接着剤としてカバーグラスで密閉した。なお、このカバーグラス上には電極となる金属を蒸着しパターニングしたものである。 (2)駆動回路の作製 電気泳動ディスプレイにおいてメモリー効果の持続時間は数分またはそれ以上にすることができる.したがって書き込むときにだけ走査線をスキャンし,その他は数分間隔でリフレッシュするようなドライブ回路をFPGAと既存PDPドライバーLSIによって作製した. (3)電気浸透流カラー用溶液の最適化 減色法を実現するためのフィルターとなるカラー用液の作製と最適化を行った.このよう液は作製基板と接触した場合,高いゼータ電位を持つようにしなければならなかった.そのため溶液のペーハー、イオン濃度を調節し最適化を行った。また、キャピラリー内壁は高いゼーター電位を持つようにポリシラザンでコーティングを行った。 (4)浸透流ディスプレイの動作確認 上記ピクセル基板、駆動回路、溶液を用い、我々が提案するディスプレイ原理で素子が駆動することを確認した。
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