2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13555149
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
湯浅 晶 岐阜大学, 流域環境研究センター, 教授 (10109499)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 富生 岐阜大学, 工学部, 助手 (10332686)
井上 隆信 岐阜大学, 工学部, 助教授 (00184755)
松井 佳彦 岐阜大学, 工学部, 教授 (00173790)
佐藤 三生男 住友重機械工業(株), 環境技術研究所, 主任研究員
松下 拓 岐阜大学, 工学部, 助手 (30283401)
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Keywords | 膜分離 / 精密ろ過 / 限外ろ過 / 吸着 / 粉末活性炭 / 浄水 / 農薬 / シマジン |
Research Abstract |
簡易な方法によって高い水質の飲料水を生産することを目的として,膜分離プロセスが浄水処理へ適用されつつある.しかし,低圧操作で高い透過性能が可能なMFやUF膜は分離孔径以下の物質を除去できない.これらの物質を費用効果的に除去する方法として粉末活性炭/膜分離法(PAC-UF)がある.粉末活性炭は膜分離前に添加され,膜を通過するような物質を吸着した粉末活性炭は膜で分離される.本年度は,その除去のモデル化について検討した. UFループ前段の流入原水槽とマイクロストレーナーを1つの完全混合槽としてモデル化し,また,UFループを活性炭の蓄積を伴う完全混合槽としてモデル化し,各モデル槽における活性炭の滞留時間分布関数に基づいて吸着履歴を計算するための基礎方程式を立てた.吸着質として除去目標物質の他に,その物質と競合吸着する自然有機物質を考えた2成分系吸着としてモデル化した.このモデルにおける偏微分方程式を差分法と直交選点法によって解くことに成功した. モデル予測に必要なパラメーター値は室内回分実験にて独立に決定し,PAC-UF法における微量農薬シマジンの除去をシミュレーションした.その結果,UFループで活性炭が蓄積するため,UF通過水のシマジン濃度は,逆洗(60分間隔)後いったん上昇するが,その後UFループ内で活性炭が蓄積するため,濃度は徐々に低下する現象を再現・確認した.
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