2001 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
13610123
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
岡田 努 金沢大学, 文学部, 助教授 (10233339)
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Keywords | 青年期 / 友人関係 / 自己 / 共感性 |
Research Abstract |
本年度においては平成14年度以降に実施予定の調査に向けた尺度の整備のための、基礎的データを収集した。 研究1:青年期における友人関係の実態に関する調査 石川県内の高校および大学生49名に対して、質問紙調査を実施した。 榎本(1999)の「活動的側面」、遠矢(1996)、総務庁青少年対策本部(1999)などをもとに項目を作成し、同性の親友および友人グループとの関わり方について、各項目の中で、あてはまるものに○をつけるように教示した。 結果:親友、友人グループそれぞれ別個に多重コレスポンデンス分析を行い、得られた項目布置に男女・学校段階別での個人スコアの平均値をプロットしたところ、男子においては年代による違いが殆どみられなかったのに対して、女子では、年代が上がるほど、親友関係においても情緒性を伴わない形での日常的な関係共有に変容するものと考えられた。 研究2:自己の諸側面および共感性に関する予備調査 回答者 首都圏および近畿圏の4年制大学学生149名(1〜4年) 質問項目1 自己の諸側面に関する項目 山本・松井・山成(1982)の自己認知の諸側面尺度から33項目について[1]現実の自分(現実自己)、[2]最も親しい同性の友人(親友)、[3]なりたい自分(理想自己)について評定。 2共感性 Davis(1980)桜井訳(1968)による多次元共感測定尺度に基づいて、項目の表現を修正したもの28項目は作成した。また併存的妥当性の検討のため、加藤・高木(1980)情動的共感性尺度25項目(3)角田(1994)共感経験尺度20項目を同時に施行した。評定はいずれも6件法によるリッカート形式尺度である。以上のデータに基づいて自己の諸側面についての因子分析を行い、各因子と共感性尺度との関係を見出した。 なお以上の結果は平成14年度の日本心理学会大会および日本教育心理学会大会において発表予定となっている。
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