2001 Fiscal Year Annual Research Report
アルフレッド・シュッツによる蔵書への「書き込み」の研究
Project/Area Number |
13610241
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
那須 壽 早稲田大学, 文学部, 教授 (40126438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浜 日出夫 慶應義塾大学, 文学部, 教授 (30135644)
森 元孝 早稲田大学, 文学部, 教授 (50182209)
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Keywords | アルフレッド・シュッツ / 蔵書への書き込み / 現象学的社会学 |
Research Abstract |
(0)本年度は、アルフレッド・シュッツが蔵書の余白に書き込んでいるコメント等の解読とそれをタイプ原稿化する基礎的作業に、エネルギーの大部分を投入した。 (1)すなわち、まず彼の蔵書のなかから、アンダーライン、様々なマーク、コメントが書き込まれているものを選ぴ出し、それらを逐一、検討することによって、タイプ原稿化するに価すると思われるもの146冊を選定した。この作業は、海外共同研究者のイルヤ・スルバールが中心となり、マーティン・エンドレスがそれに協力するという形で行われた。 (2)選定された146冊のリストを作成したうえで、それぞれの書き込みを解読しタイプ原稿化する作業を順次、進めていった。 (3)その過程で、研究代表者がドイツを訪問し(8月)、選定された146冊の妥当性について、またタイプ原稿化作業の進め方と個々の書き込みの解読についても、海外共同研究者たちと意見を交換し、検討を加えた。また、本研究に基づく国際会議(2003年度開催予定)の大枠と、その準備のためのワーク・ショップ(2002年度開催予定)について、意見の交換をした。 (4)146冊中、44冊の解読とタイプ原稿化が終了した段階で、出来あがった部分のみをとりあえずハード・コピー化して、研究分担者とアメリカ在住の海外共同研究者に郵送し、それぞれがそれらを点検・検討する作業を開始した。その過程で、解読に関する疑問点などについての意見交換も行い、精確を期した。 (5)昨年末、すべての解読・タイプ原稿化作業が終了した段階で、それをチェックするために研究分担者、海外共同研究者にそのハード・コピーを郵送し、そこでの点検を経た上で、それを、原著書の当該部分と一緒にマイクロフィルム化する作業に着手した。マイクロフィルム化は、外注した。 (6)とりわけエトムント・フッサールの著作をはじめとする現象学関係の書物への書き込みの関しては、国内の現象学者と意見を交換し、2年後に開催予定の国際会議での取り扱い方について、アドヴァイスを受けた。
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