2003 Fiscal Year Annual Research Report
世紀転換期の国際商取引に見る紛争解決制度の現状と課題
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13620041
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
木棚 照一 早稲田大学, 法学部, 教授 (90066697)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
根本 洋一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (60198570)
江泉 芳信 青山学院大学, 法学部, 教授 (50103601)
矢澤 昇治 専修大学, 法学部, 教授 (00128323)
芳賀 雅顕 明治大学, 法学部, 助教授 (30287875)
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Keywords | 国際取引の客体 / 国際取引と課税 / 国際知的財産紛争の解決 / 知的財産紛争の準拠法 / 国際物品売買 / 国際物品売買に付随する契約 / 国際裁判管轄権 / 外国仲裁判断の承認と執行 |
Research Abstract |
本年度は、一方では、昨年度から引き続き研究会を継続して国際取引法のこれまでの研究をまとめるべく成文堂から出版が予定されている体系書の完成に向けた研究会を継統した。7月12日2時から中山真理補助研究員による「国際取引の客体」と題する報告があり討論した。国際取引が物を客体とする場合と債権、有価証券、知的財産権などの無体物を客体とする場合とでどのような相違と特徴を生じるかを実質法上の規定ばかりではなく、国際私法上の規定にも着目して検討した。11月27日1時から江泉研究分担者により「インターネット取引と法」、佐々木補助研究員により「国際取引と課税」と題する報告があり討論した。これらは、前年度の報告をもとに原稿として完成したものを報告した。前者は、インターネット取引に適用される法として国際裁判管轄権や準拠法の問題に触れた上で、インターネット取引と知的財産権や課税の問題に論及したものである。後者は、国際取引法という枠組みで従来の国際税法を見直した場合にどのような点に重点がおかれるべきか、どのような課題が生じるかなどを論じたものである。1月8日3時から根本研究分担者による「国際物品売買」と樋爪誠補助研究員による「国際物品売買契約に付随する契約」の報告があった。原稿はほとんど完成しているが、書き切れていない分担者があり、予定を大幅に遅れてしまっている。他方では、昨年度に形成された韓国の研究者との交流をもとにして木棚研究代表者を中心に紛争解決制度の研究を進めることができた。8月18日、韓国仲裁学会・仲裁院と北京仲裁委員会共催で北京において行われた「日韓中の仲裁制度の現状と展望」と題するシンポジュームで「日本における外国仲裁判断の承認と執行」というテーマで報告する機会を得た。また、11月11日ソウルで開催された韓国国際私法学会での国際シンポ「国際知的財産紛争とその解決--情報通信分野を中心に」において「日本における知的財産紛争の国際裁判管轄権と準拠法」と題して報告の機会を得、討論に参加することができた。いずれも報告原稿が仮綴の冊子として公表されている。また、5月10日国際私法学会第108回大会でのシンポ「国際知的財産訴訟の法実務と国際私法--最近の最高裁判例を中心として」で座長を務め、全体の企画、討論、まとめに参加することができた。
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[Publications] 矢澤昇治, 木棚照一, 江泉芳信: "大韓民国における国際取引にかかる紛争解決制度の実態調査(2・完)"専修法学論集. 87号. 71-109 (2003)
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[Publications] 木棚照一: "特許権の効力の準拠法他"民商法雑誌. 129巻1号. 106-127 (2003)
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[Publications] 木棚照一: "日本における国際知的財産紛争の国際裁判管轄権と準拠法--最近における判例の展開を中心に"韓国国際私法学会 国際私法研究. 第8号(掲載予定). (2004)
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[Publications] 木棚照一: "日本における外国仲裁判断の承認と執行"Journal of Arbitration Studies The Korean Association of Arbitration Studies (KAAS). Vol13 No.1. (2004)
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[Publications] 木棚照一編: "国際知的財産侵害訴訟の基礎理論"経済産業調査会. 510 (2003)