2001 Fiscal Year Annual Research Report
半流動状態を含む初期材令コンクリートの構成則と打設工法に伴う初期欠陥の解析
Project/Area Number |
13650506
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
田辺 忠顕 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50144118)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木全 博聖 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助手 (80303668)
石川 靖晃 名城大学, 理工学部, 助教授 (00257651)
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Keywords | 遷移材齢時コンクリート / 若材令コンクリート / 初期欠陥 / ひび割れ / コンクリートの構成則 / 大変位解析 / 耐久性問題 |
Research Abstract |
交付申請書に記したように,本年度はコンクリートのフレッシュな状態から,凝結に至るまでのコンクリートの物性の変化とそれらの流動状態の記述を行う理論を構築することが主たる作業であった. 流動状態を記述するためにある種の塑性解析の解析プログラムを構築したが,大変形,大変位解析であってしかも塑性ポテンシャル局面上に解を乗せることがなかなか難しく,現在構成則のさらなる改良と大変位問題の解析ルーチンの効率化の作業を継続中である. フレッシュなコンクリートの塑性モデルについては,我々はすでに多軸応力下の流れについても数学的な記述が出来ることにある程度成功していた. 現在さらに,各種のコンクリートについてこの構成則のパラメータがどのように変化するか実験を継続中である. 実験そのものが,柔らかい段階での歪み量や応力量を求めるものであるために,なかなか,実験が難しくもう一段の工夫が必要かもしれない.
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Research Products
(4 results)
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[Publications] 木全博聖, 田辺忠顕: "容量法によるセメント硬化体の水分吸脱着速度の測定"コンクリート工学年次論文報告集. 23巻2号. 799-804 (2001)
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[Publications] 石川靖晃, 藤原武司, 浅川祐人海, 三堀崇: "損傷を受ける遷移材齢時コンクリートの強度回復特性に関する実験的研究"コンクリート工学年次論文報告集. 23巻2号. 763-768 (2001)
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[Publications] 木全博聖, 田辺忠顕: "乾湿繰り返し条件下でのセメント硬化体の水分吸脱着特性"第55回セメント技術大会講演要旨. 134-135 (2001)
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[Publications] 木全博聖, 田辺忠顕: "細孔表面への水分吸着を考慮したコンクリートの水分移動解析"第55回セメント技術大会講演要旨. 136-137 (2001)