2001 Fiscal Year Annual Research Report
既存RC建築物の外断熱改修による長寿命化技術の開発
Project/Area Number |
13650611
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
長谷川 寿夫 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (60002036)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
友澤 史紀 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (50211404)
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Keywords | RC建築物 / 改修 / 外断熱工法 / 耐久性向上 / 長寿命化 |
Research Abstract |
1.既存RC造外壁の耐久性劣化度の把握について 既存RC造を外断熱改修とする場合には、外壁の外断熱化が最大の課題であり、施工面積も大きい。今年度は、外断熱改修するときのRC外壁の耐久性劣化度を把握する調査方法をまとめ、これに基づいて劣化度調査を開始した。耐久性劣化の調査内容としては、特に、コンクリートの中性化および鉄筋腐食の程度、それにコンクリート躯体表面の脆弱化の程度である。これらの劣化内容に対して、外断熱改修施工を踏まえた具体的な劣化度の把握と、外断熱改修施工前の躯体コンクリート自体の補修・補強方法を検討している。 2.既存建築物に対する外断熱施工法の技術開発について 外断熱施工後の建築物には、長寿命化(半永久的な延命化)が必須の要件であるため、これにふさわしい断熱材とその改修施工法の検討が重要である。既存外壁のコンクリートの中性化、鉄筋腐食の進行を改修後には屋外側からの進行をほぼ完全に停止させる工法・技術を実験的に検討した。 3.外断熱施工後の性能評価について 前述2の技術開発の結果から、既存コンクリート躯体の中性化抑制効果を検証する実験に着手し、試験体を作製した。中性化抑制効果を検証するには、促進試験でも長時間を要し、現在、継続して試験中である。
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Research Products
(2 results)