2001 Fiscal Year Annual Research Report
電極集積化マイクロチャネルチップの空間デザインと応答特性
Project/Area Number |
13650866
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
渡辺 訓行 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20011116)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久本 秀明 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (00286642)
金 幸夫 東京大学, 工学部・附属総合試験所, 助教授 (40186367)
北森 武彦 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60214821)
火原 彰秀 東京大学, 工学部・附属総合試験所, 助手 (30312995)
佐藤 記一 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (50321906)
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Keywords | マイクロチャネル / マイクロ電極 / 顕微分光 / 熱レンズ顕微鏡 |
Research Abstract |
数cm角のガラス基板上に作製したマイクロチャネルは、次世代の分離・分析機器の基盤技術として、およびマイクロリアクターとして注目されている。一方マイクロ電極はその空間特性および高感度分析への応用が可能である特徴を持つ。本研究では、マイクロ電極を集積化したマイクロチャネルチップを作製し、その電気化学応答の特徴を明らかにすると共に、その特徴を利用した分析法を開発することを目的とする。そのために、(1)電極集積化マイクロチャンネルチップの作製法の確立、(2)電気化学応答の特徴一活性種の濃度分布とその時間応答の解明、(3)分析的応用への展開の、三つの課題を設定し研究を進める。 本年度は、まず、電極集積化マイクロチャネルチップの作製法の確立を目指した。フォトリソグラフィにより金電極パターンを作製したガラス基板と、マイクロチャネルを作製したガラス基板を、溶液の漏れがなく、また電極表面を汚染することなく接合するために、水ガラス接合法を開発した。実際に、3本一組の櫛形マイクロ電極を3箇所に配置し、2液混合可能な電極集積化Y字型マイクロチャネルチップの作製に成功し、静止場および溶液フロー条件下での電極応答について調べた。結果は理論的に予想される応答を示し、目的とする電極集積化マイクロチャンネルチップの作製法を確立できた。また、顕微蛍光法および熱レンズ顕微鏡測定と組み合わせたシステムの動作確認を進めており、次年度、課題2および3を進めていく基礎を確立した。
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Research Products
(1 results)