2001 Fiscal Year Annual Research Report
地理情報システム(GIS)を利用した産炭地の環境保全・開発利用に関する基礎的研究
Project/Area Number |
13650989
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Research Institution | Kyushu Kyoritsu University |
Principal Investigator |
亀田 伸裕 九州共立大学, 工学部, 教授 (70091402)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中山 伸介 九州共立大学, 工学部, 講師 (30289350)
森 信之 九州共立大学, 工学部, 助教授 (90268805)
田中 邦博 九州共立大学, 工学部, 助教授 (50197414)
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Keywords | 石炭採掘跡 / 地表陥没 / ボタ山 / 造成計画 / 斜面の安全性 / 対策工法 |
Research Abstract |
本研究では、石炭採掘跡の造成計画で問題となる地表陥没の危険性の把握と対策工法およびボタ山の造成計画における切り土・盛り土量の収支を考慮した最適造成計画のシステムを確立するため、地理情報システム(GIS)を用いて解析を行っている。 現在までの研究実績は、地表陥没の危険性の把握について、現地調査、過去の発生データおよび実際に行われた地表陥没対策データを用いた研究解析から、切り土のみを行った地形についてGISで解析した結果と実際の対策範囲が一致していることが判明した(1998年10月、1999年1月、1999年8月)。しかし、地表陥没に対する最適対策工法、特にコストを考慮した対策工法の検討は、現在研究中である。 一方、ボタ山造成計画については、工事の際の切り土・盛り土量の収支、斜面の安定性、地質条件、景観、環境への影響を総合的に考慮した解析が必要である。、従来の土積図を用いて行う土量計算手法では、多くの断面図を作成して計算しなければならず、多大の労力と時間を要していた。しかし、GISを用いた切り土・盛り土量の最適収支解析では、短い時間での解析が可能で、しかも計画地形の変更にも柔軟に対応できる利点がある。我々は切り土・盛り土を考慮した解析について、GISを適用した研究の一部を公表(2000年1月)しているが、地山の岩盤の分布状況、ボタと岩盤との斜面の安定性などの地質条件や景観等を考慮した解析を目下研究中である。
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[Publications] N.Kameda, N.Mori: "Risk assesment and preventive measure planning for cave-in by using GIS"Proceeding of the 1st Asian Rock Mechanics Symposium. 177-182 (1998)
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[Publications] N.Kameda, N.Mori, S.Nakayama: "Risk assesment and preventive measure planning for cave-in by using GIS"Proc. of the '99 Japan-Korea Joint Symp. on Rock Engineering. 193-198 (1999)
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[Publications] 亀田伸裕, 森信之: "GISを用いた浅所陥没危険度評価"九州共立大学工学部研究報告. 第23号. 191-198 (1999)
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[Publications] 森信之, 亀田伸裕, 和田有未: "GISを用いた土地再生計画"九州共立大学工学部研究報告. 第24号. 141-150 (2000)