2001 Fiscal Year Annual Research Report
地域用水整備に伴う集落アクションと水利組織の再編に関する研究
Project/Area Number |
13660250
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
岡本 雅美 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (20011893)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
栗原 伸治 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60318384)
石川 重雄 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (30147673)
糸長 浩司 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (10184706)
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Keywords | 地域用水 / 整備計画 / 集落アクション / 水利組織 / 再編 / 湖北 / 水環境 / ワークショップ |
Research Abstract |
本研究の目的は、湖北の地域用水整備を事例に、われわれ自身が整備計画にたずさわっている集落での調査をとおして、地域用水整備にともなう集落アクションと水利組織の再編にかんして明らかにしてゆくことにある。そのために、われわれ自身が水環境ワークショップというアクションを起こすことによって参与観察してゆく。すなわち、本研究には、アクティヴ・パーティシパントにもとづいた調査研究という位置づけがある。 対象地は、(1)一昨年度から整備計画にたずさわっている滋賀県浅井町北池集落、(2)昨年度から整備計画にたずさわりはじめた滋賀県湖北町田中集落、(3)およびそれらと対比するために対象地にくわえた、現在水環境の大規模な整備が計画されている中国常熟市、の3つである。 本年度の研究実績としては、(1)にかんしては、整備箇所4箇所のうち3箇所の整備が完了しているため、追跡調査として、集落住民全員を対象としたアンケート調査によって、整備およびワークショップにたいする意識を明らかにし、その評価をおこなった。また、ヒアリング調査によって、水利組織の再編についても明らかにした。(2)にかんしては、予備調査のあと、水環境ワークショップを現在までに3回おこなった(年度末にもう1回予定している)。このワークショップによって、親水公園の整備計画にたいする集落住民の総意、およびその計画にむけた集落住民の動きそのもの、つまりは集落アクションが明らかになりつつある。また、同時におこなっているヒアリング調査によって、水利組織の再編についても明らかになりつつある。(3)にかんしては、現地調査によって、「伝統的」な水環境と整備計画について明らかにした。
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