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2001 Fiscal Year Annual Research Report

カラスの生体機構に関する研究―中枢神経,視覚,鳴き声,記憶・学習を中心として―

Research Project

Project/Area Number 13660281
Research InstitutionUtsunomiya University

Principal Investigator

杉田 昭栄  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50154472)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 青山 真人  宇都宮大学, 農学部, 助手 (90282384)
阿山 みよし  宇都宮大学, 工学部, 助教授 (30251078)
菅原 邦生  宇都宮大学, 農学部, 教授 (50091947)
Keywordsカラス / 脳 / 学習・行動 / 脳化指数 / 視覚
Research Abstract

これまでに、カラスの脳の発達度をしらべるためにカラスと他種鳥類の脳の形態計測をおこなった。また、脳の発達を調べるための行動実験もおこなった。その結果は以下に示すとおりである。【形態計測的調査】(1)脳の各部位の発達:脳全体の重量において各鳥類の間に有意な差が認められた(P<0.05)。全脳重量の重い順にハシブトカラス、ハシボソカラス、アヒル、カモ、ニワトリ、ハト、スズメとなっていた。終脳重量においてもこの順番は同様であったもののアヒル、カモの間とハト、スズメの間に有意な差は認められなかった。小脳重量においてもこの順番は同様であった。脳幹重量においてはアヒル、ハシブトカラス、ハシブトカラス、ニワトリ、カモ、ハト、スズメの順であった。終脳の占める割合においてハシブトカラスが約79%、ハシボソカラスが約78%、スズメが約70%、カモが約68%、アヒルが約66%、ニワトリおよびハトが約53%であった。ハシブトカラスとハシボソカラスの間には有意な差は認められなかったものの、両カラスと同じスズメ目であるスズメも含めた他種との間には有意な差が認められた(P<0.05)。脳幹の占める割合では、ニワトリが約34%、ハトが約32%、アヒルが約23%、カモが約22%、スズメが約21%、ハシボソカラスが約14%、ハシブトカラスが約13%であった。小脳の占める割合ではハトが約15%、ニワトリが約13%、アヒルが約11%、カモが約10%、スズメが約9%、ハシブトカラス、ハシボソカラスが約8%であった。(2)脳内指数:ハシブトカラスで6.1、ハシボソカラスで5.4、スズメで3.4、カモで3.1、アヒルで2.9、ハトで1.6、ニワトリで1.6であった。【行動実験】本年度は各種図形認識実験、顔識別実験、カテゴリー実験、明暗コントラスト実験などの試行をおこなった。その結果、カラスは多くのパタンーン図形の認識、人の顔写真の識別、概念試行ができる能力を有することが明らかとなった。さらに、カラスがどの程度の暗さでも視覚の認識能力があるのかを調べるため実験環境の照明を調節し照度実験をおこなった。その結果、0.5ルクスの暗さでも写真の画像の違いを見る能力があることが示唆されている。

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Published: 2003-04-03   Modified: 2016-04-21  

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